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何もないところから
何かを生み出そうとすると、
急に手が止まることがある。
「自由に考えていいよ」
「ゼロから作ってみて」
そう言われた瞬間、
頭が真っ白になるのです。
さっきまで
普通に動いていたはずなのに、
急に何も浮かばなくなったり。
一方で、
すでにあるものをベースにして、
「ここをこうしたらどうだろう」
と考えるのは
なぜかスムーズにできたりします。
たたき台がある状態だと、
改善点やアイデアが、
自然と浮かんできて、
「ここ、もっと効率よくできそう」
「この流れ、こう変えたら良くなりそう」
そんなふうに、
するすると発想が出てくるんです。
私は、ゼロから生み出せる人に
憧れていた時期がありました。
全く何もないところから、
ポンとアイデアを出せる人を見ると、
「すごいな」と感じていたし、
そうなりたいと思っていました。
でも実際にその立場になると、
思うように進まず、
考えても考えても
なかなか形にならなくて、
気づけば止まってしまったりするのです。
HSS型HSPは
観察力や分析力が高い分、
すでにあるものの構造を理解して、
そこから発展させていくことが得意。
ベースがあることで、
どこをどう変えれば良くなるかが
見えやすくなったりします。
だからこそ、
「1を10にする」ような場面では、
力を発揮しやすい。
一方で、
完全なゼロからとなると、
判断基準も材料も少ない状態になるので、
思考が進みにくくなることも出てきます。
これは、
得意・不得意の違いであって、
能力の優劣ではありません。
ゼロから生み出す人がいて、
それを広げていく人がいる。
どちらも必要で、
どちらにも役割があるんです。
だからこそ、
自分が力を発揮しやすい場所を
理解しておくことが大事。
すでにあるものを
より良くしていく、
その積み重ねが、結果として
大きな価値になったりもするから。
0から1にこだわるよりも、
1を10にできる自分の特性を、
しっかり活かしていく。
その方が、
自然と成果にも繋がっていくはず。
何もないところから生み出せない自分を、
無理に変えようとしなくても大丈夫。
すでにあるものを
見て、考えて、より良くしていく力は、
ちゃんと価値のあるものだから。
自分が動きやすい形を知って、
その中で力を発揮していく。
それだけで
結果は自然と積み上がっていきます。
得意な伸ばし方を選ぶことが、
いちばん無理のない進み方なのかもしれません。
次回へ続きます。