サファリパークDuoの飼育日記 -45ページ目
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下北沢音楽祭に飛び入り出演

 2010年7月11日。東京ブラススタイルのトロンボニスト・枡家小雪さんが「いたずらボーイズ」というバンドで出演する「下北沢音楽祭」を聴きに行きました。サファリどもは、自分たちが演奏するわけでもないのにトランペットとピアニカをかついで下北沢に向かいました。

 会場は下北沢駅を出てすぐの路上。空はあいにくの雨模様。予定していた2ステージ目は雨で中止になってしまいました。

 「いたずらボーイズ」のメンバーが銀行の軒下で雨宿りしていました。サファリどもは楽器を持っています。「ちょっと聴いてもらいなよ」とけしかけて、サファリどもに演奏させました。

 ちょうど雨が上がってきました。リーダーの矢野 忠さんが「じゃあ演奏しようか!」と一言。「やったぁ!」と拍手して待っていたら、思ってもみなかった「一緒にやろう!」とのお誘いが・・・。「枡家小雪といたずらボーイズ」とサファリパークDuoのサプライズ共演が実現しました。

 演奏後、矢野さんに促されてミニブタは空き缶を持ち、お客さんたちから投げ銭を強奪(?)して回りました。たくさんの小銭が入った空き缶を矢野さんに届けたら「お前たちの稼ぎだ」とサファリどもに全部くれました。ミニブタは大喜びです。

 幸せな気持ちで帰宅し、お礼のメールを送りました。矢野さんは「10月の阿佐ヶ谷ジャズストリートに出演しませんか?」という嬉しい返信をくださいました。

 この日、サファリどもが楽器を持っていなかったら、矢野さんとの出会いはなかったでしょう。それ以来、ライブに聴きに行くときには必ず楽器を担いでいくようになりました。

「阿佐ヶ谷ジャズストリート」に出演するにあたって、矢野さんは1つ条件を出しました。「レパートリーを5曲に増やしてください」と・・・。このころのレパートリーは「さんぽ」と「A列車で行こう」の2曲しかありません。でも「わかりました」以外の返事などあるわけありません。ここからサファリパークDuoの猛練習が始まります。

 サファリパークDuoの活動を語るのに欠かせない大恩人・矢野 忠さんとの出会いでした。サファリパークDuoを名乗ったのは、たぶんこの日が最初です。







■2010年7月11日 下北沢音楽祭に飛び入り出演。「枡家小雪といたずらボーイズ」と共演
テナガザル(♀11歳8カ月、楽器歴1年2カ月)
ミニブタ(♂6歳6カ月、楽器歴0年4カ月)

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新宿アルタ前で路上デビュー

 2010年6月20日(日)。前日の土曜日に小学校の催しがあったので、サファリどもは日曜月曜の連休。園長も月曜日に代休を取り、2日間一家でじっくり楽しもうとたくらみました。

 午前中にサファリ家全員で漢字検定を受験し、それから新宿に行ってフリージャズ界の重鎮・庄田次郎さんが毎月開いている路上パフォーマンスに参加しました。

 庄田さんとは久しぶりの再会。園長は6年前に庄田さんと一緒に東北地方を演奏旅行で回ったことがあります。ツアーが終わった日に庄田さんはサファリ家に泊まり、翌日、一緒にテナガザルを幼稚園まで送りました。モヒカン姿の庄田さんを先生たちが不思議そうな顔で見ていたのを思い出します。

 庄田さんの姿を見るたびに怖がって泣いていたテナガザルも、この日は楽しそうに一緒に即興演奏していました。決められたことをきちんとやることにこだわるミニブタは、即興演奏をいやがって歩行者天国を走り回っていました。

 フリージャズセッションが終わってから、1曲だけ2人に演奏させました。ミニブタはピアニカで伴奏。サファリパークDuoの初めての路上ライブでした。

 通りがかりのおじいちゃんがテナガザルの手に50円玉を握らせてくれました。記念すべき初ギャラです。翌日、テナガザルの郵便局の口座に預金しました。

 セッションが終わってから、東京ブラススタイルのトランペッター・古屋ヒロコさん率いる「シュークリームズ」のライブを聴きに新橋へ。その晩はホテルに泊まり、翌日は浅草・花やしきや新仲見世あたりをウロウロしてから帰宅。滅多にない充実した休日を過ごしたサファリ一家でした。



■2010年6月20日 庄田次郎フリージャズセッションに飛び入り出演(新宿アルタ前路上)
テナガザル(♀11歳7カ月、楽器歴1年1カ月)
ミニブタ(♂6歳6カ月、楽器歴0年3カ月)

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初めてのステージ

 サファリパークDuoの2人が初めて一緒にステージに立ったのは、2010年4月3日。飼育係長(別名:母)が主催するピアノ発表会でした。当時、テナガザルは小学校6年生(11歳5カ月)、ミニブタは小学校1年生になったばかり(6歳3カ月)。

 その2カ月ほど前、山形県川西町で開かれた第6回「第20回 東北学生音楽祭」に飛び入り出演し、映画「スウィングガールズ」で何度も見た憧れの「フレンドリープラザ」のステージに東京ブラススタイルと一緒に上がったテナガザル。その様子を見ていたミニブタが「僕もお姉ちゃんと一緒に演奏したい」と言い出して姉弟Duoは生まれました。

 初めて2人で一緒に演奏した曲は「さんぽ」。ステージに上がったミニブタは、ピアノを初めて1カ月ちょっととは思えない立派な演奏を聴かせました。テナガザルは緊張してロクに音が出てませんが・・・。

 このときには、まだ「サファリパークDuo」という名前はありませんでした。



■2010年4月3日 ピアノ発表会(横浜・人形の家)
テナガザル(♀11歳5カ月、楽器歴0年11カ月)
ミニブタ(♂6歳3カ月、楽器歴0年1カ月)

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プロフィールなど

■サファリパークDuoができるまで

 ブラス・カスミッシモとの出会い

はじめまして

 皆さんはじめまして。のむらサファリパークの園長です。

 せっかくアメブロのアカウントを取ったので、このブログでは当サファリパークの人気者「サファリパークDuo」を紹介したいと思います。

 サファリパークDuoは、中学1年生の姉(トランペット担当、通称:テナガザル)と小学校2年生の弟(ピアノ/鍵盤ハーモニカ担当、通称:ミニブタ)の2人によるジャズユニットです。

 昨年4月に初めて2人でステージに立ってから1年ちょっと。たくさんの出会いに恵まれて、10回以上も人様の前で演奏することができました。

 ライブ情報や、今までの活動など、ゆるゆると紹介していきたいと思います。
 気まぐれな更新になると思いますが、どうぞお付き合いください。
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