オペラ歌手くみバードの、ひたすらオペラな人生 -6ページ目

オペラ歌手くみバードの、ひたすらオペラな人生

主催している「ありどおろ座」オペラ団の情報や合唱の練習など音楽家としての生活です。

変な夢を見た。
師匠にアンタは才能がないんだからもう歌はやめなさい、と淡々と言われた。
えーっ!こんなに長くやってきたのにやめなくちゃいけないの?
しかも才能がないなんて・・・
絶望的な気持ちになった。
しかしーー
たとえ才能がなくても好きな歌をやめたくない。
だからこのままがんばる‼️
と思った所で目が覚めた。
いやあ、自分を誉めたくなったな。
このへそまがり精神が私を支えている。
まあきっとコンサートが近い(因みに明日)から頑張れという夢なんだろうな、なんて単純(笑)
写真はローマ劇場のパリアッチです。



先日イタリアで6本オペラを見た訳ですが、なんとほとんどがイタリア人歌手でした。オールイタリア人というのもあり良くも悪くも大変面白かったです。イタリア人だからいいという訳ではないのだけれど、やはりイタリアオペラという伝統が色濃く残っていましたね。歌は基本的に「怒鳴りボイス」、容姿は声さえしっかり出ていれば問わない、特にテノールは(笑)。これがイタリアオペラですよ。最近は何となく小綺麗に歌い、余計な演技をする歌手が多く外国に行ってもあまり楽しめませんでしたのでとても良かったです。
特に「エルナーニ」はこんないいオペラだったのか、と恥ずかしながら初めて思い知らされました。多分指揮者も素晴らしかったのでしょうね。
これからもこういう熱の籠った演奏が聞いてみたいものです🎵
💕くどう式発声💕
講座のお知らせ
6月3日サルビアホールリハーサル室にて18時より💕
受講生、聴講生を募集中。
ご連絡お待ちしています。
懲りもせずイタリアへオペラの旅、いや、修行放浪の旅から帰って参りました。
今回見た公演は
「パリアッチ」ローマ
「マクベス」ナポリ
「仮面舞踏会」レッジョエミリア
「ホフマン物語」ミラノ
「エルナーニ」ヴェネツィア
「アドリアーナ・ルクブルール」パルマ
でございます。
残念ながら私が途中で風邪を引いて寝込み1本行かれませんでしたが、やはりこの日程では6本が限界だったかも。
さて一応プロとしての私達の見解で良かった歌手はホフマンのグリゴーロとアドリアーナ・ルクブルールのヴィョン后妃役ソニア・ガナッシでした。
ほとんどの歌手が有名になると発声の技術が衰えていくのですが、心配していたグリゴーロは復活どころか以前より発声に忠実でパワフルになっていました。工藤氏によると「8回コレッリを聞いているけれどもう越している」との事です。只、魅力は各々違いますけどね。
ガナッシは何度も聞いていますがその度に成長が見えて感心します。非常に勉強になりました。50代半ばですが歳を取ったらダメなんて事は決してないです。ダメなものは若くたってダメです。
今回も色々面白い事満載でした。
おいおい少しずつ書いて行きたいと思います😍


4月のコンサートでこの曲歌います🎶
まだ舞台で歌った事がない曲ですが長い間カヴァリエで聞いていました。カヴァリエもすごくいいけどスコットは流石‼️イタリア人らしい硬い声で思いっきり突っ込んで肺の膨らみを圧迫していますから、生の声はスピードが加速して飛んできて迫力倍増でしょうね。これぞソプラノです😌💓
歌詞の中には何回も「Non ti scordai di me 私を忘れないで」と出てきます。カンツォーネにも同じ歌がありますが、いい言葉ですネ🎵


やっとやっとやっと‼️‼️‼️
引っ越し作業が終了しました😭
あくまでも外にストックしていた物を運び入れるという作業であり、家の中を綺麗にした訳ではありませんが、それは超ゆっくりやって行きたいと思います。身体が動くうちに出来るかなあ・・・
さて、メトロポリタンオペラのビューイング行って参りました。
いやあ、良かったなあ、音楽が。
ソプラノもテノールも超ドラマチック過ぎて難しい役だというのはわかりますが、やっぱり発声が気になっちゃうよね。
テノールは多分ドミンゴ聞いてるんだろうな、いい事だと思いました。昔はその平坦な声が嫌いだったけれど進化しているみたいですね。50代で頑張っているしまだまだカッコいいです。
でもソプラノもテノールも高音になった時に圧迫するという技術を知らないんですね。
大変惜しいです。
それにソプラノの中低音の出し方がとても耳障りでした。芝居じゃないんだからさあ、もっと音楽的に歌って欲しいな、もっと美しくね。
色々あるけど先日スカラ座で見たフェドーラよりは百倍良かったです。なんだったのかなあ、アレは。
人々の熱気がない白けたものでしたね。
舞台って楽しいけど一つ間違えると何も出なくなっちゃうから恐いわ~😱


私ってつくづく心が狭い・・・と引っ越し騒ぎで疲れているせいか珍しくネガティブになっております😔
ふと今朝思い出したのは学生時代に仲の良かったテノールの事。その頃私達は毎日発声の話で盛り上がっていました。それで私が工藤に出会ってこの発声すごくいいよと勧めたら是非聞きたいと言うので時間を取ったのに、やはり行けないと言われたのです。自分のやっている事を変えられないんだなあ、情けない、と思いました。彼だけじゃなくほとんどみんなそうでしたけど。
そしてどの位たったかなあ、ある日彼に会ったら「やっぱり分からないんだよね」と言われたのです。あの時、何故彼を受け入れられなかったのだろう?私は何を今さら?と話を聞かなかったのです。
今考えてみると歌いたいという情熱をあんなに持っていた人はめったにいなかったのかもしれなかったのに。
私は本当に心の狭い人間です。これは一生変えられないかもしれませんが、少しずつでも人を助ける様になりたいです❗️
ただし音楽の為限定だけどね(笑)
私はオペラが大好き‼️(主にイタリアオペラだけど)
まだピアノ科音大生だった時にイタリアオペラ公演をテレビで見てとりこになってしまいました。
そして私もあれを歌いたい!と切実に願いました。私は自分の音楽性を信じているので、ただ歌うだけでは嫌だ、納得出来る超一流の演奏をしたい!と思いました。スポーツの様に点数がつく訳ではないので芸術というのは非常に難しいです。演奏者や聴衆に研ぎ澄まされた美的センスがないと、上っ面にごまかされて(学歴、美醜、声が大きい等々)しまいます。
確かにレヴェルの高い学校はそこの人間もレヴェルが高い。だから自分のレヴェルを思い知る。だけどそれに溺れていたらすぐ落ちて行き、変なプライドだけを抱えて生きて行く事になる。
また醜いより美しいほうがいいけど、イタリアではイケメンなんかにめったにお目にかかった事がありませんよ😆むしろ出てきた時にえー?と思う方が多いです。でも声が素晴らしいとどうでも良くなっちゃうんだなあこれが。
声に芸術性を求めないなら何も無理してオペラやる事ないんですよ、こんなマイナーな事。派手そうに見えても歌は毎日の地道な勉強とボイストレーニングが欠かせない地味な仕事です。私は誰が何と言おうと(ババア、引っ込め、とかね)死ぬ迄歌いますよ😝‼️
故郷の岐阜の小学校で歌ったんだって。イタリアの話も大受けだったらしいヨ😍https://www.instagram.com/reel/CoNI63EsaJv/?igshid=MDJmNzVkMjY=