本日は本番の日であった。私はドン・カルロの二重唱を連れ合いと歌った。まあまあの出来であったと私なりに満足したのだが、終演後にとんでもなく驚くべき事があった。いやあー久しぶりに腹の底が煮えくり返ったと言うべきだろうか・・・
この半年以上、演奏家または舞台に立つ人、それに関わる人々は苦境に立たされた時を過ごして来たと思う。まだ本来に戻す事も出来ない人も多いだろう。私達は9月になってやっとチラホラ延期していたコンサートが出来る様になって幸せだなぁ感慨に浸りながら本日を迎えたのだった。
この日暮里にあるホールはオペラや発声講座などでもう何年も何回も使用していたホールだ。
しかし実は最後に4月にここで発声講座を開催した辺りからこのホールがだんだんおかしくなる兆しが見えていたのである。つづく