歌い手になるには、美声＋音楽性(上手い)＋見映え＋技術、この4つが有ればいいに越した事はない。 でもこれが意外に難しい。大概前の3つを持っている人は多いが4つ揃っているのには滅多にお目にかかれない。 いやむしろこの4つ目がプロに取っては1番重要だが例え有名であっても持ち合わせている人は極僅かだと思う。 特に女性は。
そんな中、1つ目はあまり当てはまらないが(2つ目もどうかな)3つ目、4つ目はバッチリなのがカヴァイバンスカなのだ。
彼女が60歳位の時かな、ピアチェンツァでリサイタルを聴いた。背筋がシャキッとした美人で声も良かったし、どこが60歳？って思う程若々しかった。
残念な事にCDでは声の奥行きが入らないので彼女の良さは十分に伝わらない。 すっきりしないメェメェ声に聞こえる。しかし聞く人が聞けば点が動かない、ブレスによる圧迫があるなどそれだけで只者ではないのがわかる。
今はマスタークラスなどで日本人も教わっている人が多いらしいが、果たしてどこまで分かるのやら・・・ 
