ナポリをたっぷり楽しんた我々は4時間半かけて列車でミラノへ。
その日スカラ座でマノンレスコーを見る為にちょっぴり贅沢して近くのホテルに宿泊。
お昼はナポリで食したにも関わらずまたまたピッツァ。
ここはピッツァしかなくていつも混んでいるのだが連れ合いのお気に入りの所なので必ず行く。
美味しいから一枚ペロっと食べられるが胃を壊しそうだからやめておいた(本当は太るから)。
Duomo地区にはアウトレットが何軒かあって、日本サイズではない私が買い物するには最適な場所なのだ。
だがしかし、バーゲンの時期ではないので少々お高く今回は見るだけ、ウインドウショッピングだったけど楽しかった。
今度は絶対バーゲンの時来ようっと。
さて「マノン・レスコー」。
一時キャンセルしていたM・アルバレスが出るのか出ないのかやきもきしたけれど、
出演したのでホっとした、のも束の間、2幕までどうなるんだこれは???という演奏で、
人の事ながら手に汗を握ってしまった。
この「マノン・レスコー」はかのマルティヌッチも日本公演で声がボテボテになって、
2幕終わって医者(今は亡き米山先生)をよぶ騒ぎがあった。
最も大変なのは3幕だそうで休憩になって大丈夫なのかなあ?と話し合っていた。
そして劇場支配人が出てきて「Mi dispiace(残念ながら)なんたら」と言い出した時、
ああ、降りたな、本当に残念・・・と思ったのだが、
何のことはない、3幕から絶好調になったのだった。
連れ合いに言わせるとアルバレスは技術を理論的に把握しているかどうかはわからないが、
人の出来ない所が簡単に出来る天才なのだそうだが、何故前半と後半がこうも違うのか訳が分からない。
ともかく後半は素晴らしい演奏で大変感動してしまった。
こうしてヨーロッパ、オペラ7本の旅は終わりを迎えた。
どんどん来シーズンが発表になっているが、非常に残念な事に私達の期待する演目や歌手のオペラは望み薄そうだ。
でもいい物を見る事が我々を成長させる事なのでこれからも何とか頑張っていい物を見に行こうと思う。
前進あるのみ!

