60年代アメリカを感じたスロットカーのパッケージング
1960年代に日本中を巻き込んだスロットカーブームがあった。ちょうど小学生6年の頃、まさにリアルタイム。第一次スロットカーブームである。模型屋さんから喫茶店、ボーリング場とありとあらゆる所にスロットカー場が出現。自分も夢中になったが当時のキットは高く、子供の自分は親にねだってやっと買ってもらったが童友社の国産品。模型屋さんのガラスケースに燦然と輝くはやはりアメリカ製品で国産が800円ぐらいのときに2000円以上もした高級品だった。1ドル360円もしたので無理もない。銀座の宝石店を覗くような感じだったと、当時の自分を回想する。そこにあったのはモノグラムのスカラブスロットカーキット。見たこともないパーツひとつひとつがブリスターでパッキングされ、アメコミのような立体POP。見せるためのこのパッケージングは小学生の自分にもショッキングだった。小さな模型の箱の中にアメリカが詰まってる、そんな感じだったんだろう。その後の人生でデザインを生業としてきた自分の原点はここにあったのかもしれない。このキットはもちろん大人になってから買ったもので見るだけのコレクション、ミルコレになっている。今見てもいいな〜これ!