話したいことがある。と、突然、改まられた。ひょんなことがきっかけで友達になった女子とご飯でもとゆうはなしになり池袋ファミレスにて。出会って2回目女子がスピード告白。今日はお話がありますと、え。ご飯食べることが目的じゃなかったのかしら。えーーっと。なにかな……。実はと、あ。この流れ知ってる。告白の緊張感。異性だとしたらロマンチックタイムなんだけれど、わたしたち恐怖空間。まさかね、まさかよ。顔を赤くして彼女は言う、お題目唱えると救われる、人生変わるんだって。それはもうものすごい情熱的な勢いと形式的な文句でお誘い始められましてね、あーあーこうもイメージ通りにやられると、もう、ね。あははん。愉快です。メニュー顔に覆いながらふんふんお話聞いているこちらの上の空さも関係なく、彼女は済んだ眼と笑顔でアグレッシブにキラキラと。200年前だか10年後の奇跡と予言話なんやかや、喋れば喋るほど絶望的に遠くなる。もう帰りたい。ははん。宗教には宗教をと思いついて、私はエセ告白してみせます。私イスラーム教なの、アッラー、ムハンマド、絶食、世界史の教科書を総動員、本家には申し訳ないのだけれど、エアーイスラム・イン・池袋。二つ宗教はできないよね、と言ってみます。すると空気が変わったのは隣の席。隣やばいやつらだよ、やばい席の隣についちゃったよとそわそわするカップル。そんなのお構いなしに目の前の女子はうちのは本物だから、本物だから、証拠もあるのだからと。対抗する私もムハンマドさんはね、唯一神はねと、カップルの目が泳ぐ泳ぐ。信じることは素敵なことだけれど、強制したり恐怖するんだったらいらない。それぞれが心の中で浮かべてればいいと思うんです。場所も言葉も関係なくいたいよね。さらっとしてたいよね。イスラムと折り合いがつかなくなった彼女は新聞読めば変わるらしい熱量がおかしい新聞を押し付けて、帰りました。