「海炭市叙景」 佐藤泰志
「海炭市叙景」 佐藤泰志
海に囲まれた地方都市「海炭市」に生きる「普通のひとびと」たちが織りなす十八の人生。
炭鉱を解雇された青年とその妹、首都から故郷に戻った若夫婦、家庭に問題を抱えるガス店の若社長、
あと二年で停年を迎える路面電車運転手、職業訓練校に通う中年男、競馬にいれこむサラリーマン、
妻との不和に悩むプラネタリウム職員、海炭市の別荘に滞在する青年・・・。
季節は冬、春、夏。
北国の雪、風、淡い光、海の匂いと共に淡々と綴られる、ひとびとの悩み、苦しみ、悲しみ、喜び、絶望
そして希望。
才能を高く評価されながら自死を遂げた作家の幻の遺作が、待望の文庫化。
フィリピンのシネマニラ国際映画祭の第12回グランプリ・最優秀俳優賞受賞作品の原作です。
普段あたくし、こういう作品は読みません。
読み始めたとしても途中で挫折すると思う。
あらすじの通り、「普通の人々」のそれぞれの暮らしや苦悩や希望を、淡々と綴りあげているのです。
ちょっとダメ男率が高すぎるけれどw
ナゾも、盛り上がりも、ありません。
オチも無く、そうやって彼らは今後も暮らしていくのだろう、という感じなのです。
なのになぜか、3日で読んだ。
文章がすごく読みやすい。
文章が、すごく、読みやすい!
大事な事なので2回言いましたよ。
読んだ後に、満足感も清涼感も後味の悪さも何も残らない、いかにも芸術作品として映画化されそうな
感じのお話なので、オヌヌメはまったくできません。
ただ、なぜか彼の書いた物語を、他にも読んでみたくなりました。
これだけの才能がありながら、自死とか、もったいねえなぁ・・・

















































