お疲れ様です。WEBのApple Penです。

 

私は2016年12月入社、1年目でセラク卒業と相成りました。

退職手続きを終えたのち、ボーナスとして31,273円を頂きましたので、仲の良かった同僚にパーっと焼肉を奢って発散させて頂きました。

一年の締めくくりとしては色々と残念な気持ちもありましたが、暖かい仲間が自分の門出に集まってくれたこと、出会えたことに心から感謝しています。

 

就業のご挨拶はあっても退職のご挨拶は無かったので、第一号かもしれません。

一年でこうした選択をするに至った経緯をまとめますので、長くなってしまいましたが、ケーススタディとして皆様のご参考になれば幸いです。

 

まず、私はWEBデザイナーとして勉強がしたかったので、前職より年収をぐっと下げてセラクの研修を受け修行を積みにきました。しかし、入社二週間ほどで希望ともキャリアとも異なるディレクター案件へ出向と相成りました。

上席(今はもういない方です)に強く説得され、またそこで常駐するなら給料を上げるというお話もあったので、方向転換ということでお受けしました。

 

 

常駐先は激務で有名なチームでした。仕事はどんどん増えていき、私はチームリーダーから夜遅くなっても帰宅の許可がもらえませんでした。

私がシングルマザーであること、子供が一人で家で待っていることはチームリーダーに説明したのですが、聞いてない、と言われてしまいました。

一人で育てている子供にごはんを食べさせることができない日々が続いたストレスで、私は二ヶ月目で倒れてしまいました。目の前の仕事を責任を果たすことにいっぱいいっぱいで、自分の体にも子供にも、大きく負担をかけてしまいました。今はとにかく子供に対して申し訳ない思いで胸がいっぱいです。

 

緊急搬送ののち、その常駐先は撤退が決まりました。

 

次の常駐先はすぐに決まりました。

アクセス解析とマーケティングということで、マーケティングはもともとスモールビジネスをいくつも自営でやっていたのですぐに戦力となれました。

 

文字通り寝る間を惜しんで必死で勉強し、初めて触るツールをなんとかものにしました。(Adobe Analytics, Access, R等)

 

仕事は常駐先でも新しい試みの新しいポストで、私の一人の仕事でした。

私の作成した資料が7桁で売れることもままあり、常駐先の社員さんにたくさんお褒めの言葉をいただく中、私は自分の仕事に自信を持てるようになり、月報に自分の努力や活躍を一生懸命アピールしました。しかし、忙しい本社の皆様からフィードバックを頂くことは無く、少し寂しく思っていました。

 

 

ある日、本社での事務処理が遅れたため、タイムカードが押せなくなった時、なんでタイムカードを押していないのだと、営業さんに叱られました。

その時、ああ、誰も私のことを見ていないのだな、と思いました。

常駐という形態を取っている以上、誰も見ていないのは仕方のないことですね。

常駐とはなんて弱い立場なのでしょうか。

 

 

昇給が無かったことをきっかけに、私は転職市場を覗いて見ました。

現在のIT業界の人手不足・売り手市場の状況と、資格取得や勉強を重ねた甲斐あって、驚くような条件で内定をいくつも頂きました。

しかし転職自体は急ぎはしませんでした。どのように転職先を選ぶべきか、自分の中での軸がしっかりできていなかったからです。

 

常駐先にも時間をかけてしっかり説明し、引き継ぎし、退職の体制を時間をかけて整え、本社とも転職のタイミングを相談しました。

その時に、私にとって衝撃的な出来事が続けて2つありました。詳細はここには書けませんが、一つは私とは関係のないところで、一つは関係あるところで。労働者の立場はこんなにも弱いものかと、ここまで一個人が被らなければいけないのかと、とにかくショックな出来事でした。辛い出来事ではありましたが、それが逆に次の転職先を選ぶための大きな示唆となり、じっくり腰を据えて選ぶことができました。

 

 

転職先を選んだ軸は以下です。

・常駐ではないこと

・役職が人格者で尊敬できること

・社内の方針決定がロジカルであること

・人事に関する決定権が特定の人物に集中しすぎないこと

・「三方よし」の仕事であること

・人を育ててきた歴史と経験のある企業であること

・コンプライアンス違反が会社の利益に反するようになる、ある一定以上ステークホルダーを持つ企業であること

 

 

そうした経緯で、私はセラクを卒業するに至りました。

私はセラクに合っていなかったと申しされる方もいらっしゃるかもしれません。ことによると、この書き込みにすら批判もあるかもしれません。セラクにはセラクが大好きでたまらない方もたくさんいますし、そうした方に冷や水を指すような気持ちは毛頭ございません。素晴らしい仲間や仕事や常駐先と出会わせてくれたセラクには感謝しております。それだけはご理解頂きたいです。

 

ただ、子供を育てている人や、飲み会への参加回数では無く仕事の成果で直接評価して欲しい人には、時にはどうしても難しい部分があるかもしれません。

 

条件面に関してはフリーランスであれば条件交渉ができますが、社内規約でそれはできませんので、自分で自分を説得し、その状況に甘んじるか否かといった判断になってしまいます。

昇給かスキルアップか、どちらかを本気で急ぎたいと思っている場合なども、常駐という体形を取っている以上うまく歯車が合わないことがあるかもしれません。それは仕方のないことです。噛み合わない歯車は、無理にはめ込んで互いに傷つけ合う前に、噛み合う場所へと移動させるのが良いでしょう。

 

一年という短い社歴になってしまいましたが、しっかりと筋を通して、次のステップへ進むことができたと思います。

自分の置かれた厳しさから学ぶところは多かったですし、勉強をしていることや資格を取っていくことが、自分の精神を安定させることにも繋がり、いい状態で落ち着いて環境を整えられました。

私は自分がますます鍛えられたことを嬉しく思っております。自分を安定させるのは努力のみだと痛感しています。

逆説的ですが、努力することで楽になります。楽になるには努力しか無い。

 

 

それに、これで娘の欲しがっていたテナーサックスを買ってあげられるようになったと思うと、本当に努力して良かった。

 

 

狭い世界ですので、また皆さまとどこかでお会いすることもあるかと思います。その際には、道を違えたものではなく、道を交えたものとして、人間らしく語り合えたらと思います。



最後に、ご挨拶に回りきれなかった方で私に連絡が必要でしたら、
************@seraku.co.jp (※現在は使っておりません。メッセージからお願いいたします)

まで宜しくお願い申し上げます。初めての方もご相談がございましたらいつでもどうぞ。

 

お世話になりました。ありがとうございました。