AIに続きの物語を書いて貰った。

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森を抜けた先に広がっていたのは、霧に包まれた丘だった。朝の光がまだ届かないその場所は、まるで時間が止まっているかのように静かだった。

「……ここは、“語られなかった未来”が眠る場所だって、聞こえた気がする」

ソウマが呟いた。猫耳が霧の中の微かな震えを捉えていた。

アルトはノートを開きながら、周囲を見渡す。

「未来が語られないって、どういうことだろう。過去なら泉にあった。でも、これは……まだ誰にも見られていない物語?」

そのとき、霧の中から、ひとつの影が現れた。人の形をしているが、輪郭は曖昧で、まるで記憶の残像のようだった。

“僕は、語られることなく消えるはずだった未来。誰にも選ばれず、誰にも望まれず、それでも、ここにいる。”

声ではない。だが、確かに耳に届いた。

ソウマは一歩踏み出し、影に向かって言葉を紡いだ。

「君の未来は、まだ語られていないだけ。誰かが聞いて、書き記せば、それはもう“物語”になる」

影は揺れ、霧の中に溶けそうになったが、アルトがノートにペンを走らせると、その姿が少しだけ輪郭を取り戻した。

「君の声は、僕たちが拾う。未来が消えないように、今ここで語るよ」

霧の丘に、風が吹いた。猫耳が揺れ、世界の“まだ語られていない可能性”が、微かに震えた。

“ありがとう。僕は、もう消えない。”

影は静かに霧の中へと戻っていった。だがその存在は、ノートの中に確かに刻まれた。

アルトはペンを置き、ソウマと目を合わせた。

「未来の声を聞くなんて、思ってもみなかった。でも……僕たちの耳は、過去だけじゃなく、これからのためにもあるんだね」

ソウマは頷いた。

「語られなかった未来を、語る者になる。僕たちが、そういう存在になれるなら……この世界は、まだ変えられる」

霧が晴れ始め、丘の向こうに新たな地平が見えた。そこには、まだ誰にも語られていない物語が、無数に眠っている。

二人は歩き出す。猫耳が風を受けて揺れ、ノートが胸元で静かに光を放つ。

彼らの旅は続く。 過去を拾い、未来を紡ぐ、“月耳族”としての物語が、今また新たに始まろうとしていた。