Mさんとの日々、1か月間矢の如しです。 彼女は今日から京都の学会へ行き、そのあと北海道へ行きます。東京へ戻ってくるのは14日。 再会するまでにやることが山住ですが・・・ ちょっとだけブログを更新したいなと思って… 友達から安否確認の問い合わせメールが殺到中です。
私は元気です。が、ここ最近、お料理をしてなくって(実家にいてもしなかったくせに・・・) ちょっと野菜に飢えているという感じですねぇ… とほほ・・・ Mさんと居酒屋訪問ばかり。 彼女は日本料理が好きみたいで… 私はたまにパスタが食べたくなるのですが・・・ 「どうして日本に来てイタリアンを食べなきゃダメなのよー。スウェーデンから飛行機で2時間、本場のイタリア料理が食べれるわ。」って言って、ずっとずっと居酒屋訪問!飲んで色々語るわけです。学問のことや、プライベートなことまで…色々… 面白いのですが… 私としては…「えええ、また飲むの?」と思うほど… お酒を水のように飲む人は今まで見たことなかったけど、彼女はまさしくザルですね。 飲んでも飲んでも…足りないっていう感じ。つぶれたことあるのでしょうか? 無いように思うけどなぁ…彼女はスウェーデンでも飲んでました。 私はとてもじゃないけど付いていけないっていう感じです。 というわけで、今日から2週間休肝日とします。
ここでは面白かった出来事を取り上げて紹介しますね。
まず、FBで私を見つけてくれた古ーい友達Mちゃん(またMです!)が池袋界隈を案内してくれたのですが… 会ってすぐに スウェーデン人のMさんが・・・
M さん: 「ペンギン、今朝から耳が塞いでる感じがするの… 耳の薬って売ってるのかなぁ…薬局に連れて行ってね。」
ペンギン: 「へぇ…どのようにふさいでるか説明できる? 水が入っている感じなのかなぁ?じゃあ、鼻と口をふさいで、耳から空気を出せば治るんじゃない?」
Mさん: (ちょっと私に文句ありげな様子。) 「あのねぇ・・・ 水なんて入らないよ。 Ear wax(耳脂-耳くそのことなんですが、あとで説明します。)が詰まってるの。」
ペンギン: 「綿棒でやったら、取れるんじゃない?」
Mさん: (えええ、おかしいんじゃない?という顔をして・・・)「ペンギン、綿棒なんかを使うと脂分を押しこんじゃうよー 常識じゃないの。耳の洗浄液が欲しいのよ。 売ってるでしょー。 どこの薬局でも・・・ねぇ・・・ 連れて行って。耳が聞こえ難くって、歩きにくいのよー」
ペンギン: 「洗浄液って、聞いたことないな… 耳の穴に入れるの? へぇ・・・・???」
Mさん: 「聞いたことないですって?日本にないものは無いはずでしょう。 スウェーデン大使館に電話しようかしら… でも、ペンギンは日本にずっといなかったし、そんな洗浄液があったのを知らなかったのかもしれない。お友だちに聞いてよ!」
ということで、 Mちゃんと私たちのマツキヨめぐりが始まりました。池袋の薬局を6店ほどまわりましたが・・・ 見つかりません。 Mちゃんも困り果てて…
そこで、私はあることに気が付きました。ダーリンM君の耳の中は脂だらけ・・・耳を掃除しちゃいけないって言われているそうで… うーん。うーん。多くの日本人は乾燥した耳くそを持っていますが、西洋人はべったりした感じの脂です。 詳しくはウィキペディアで検索してみてください。「耳垢」の項目に乾性耳垢(乾燥した耳垢、「こな耳」)と湿性耳垢(湿った耳垢、「べた耳」)があることの説明が書かれています!
ペンギン:「たぶん、日本には売ってないよ。西洋人の耳はべた耳だから・・・ 日本人の耳垢はねドライで粉っぽいの!液なんか入れたら、詰まっちゃうよ。」
Mさんは少し不満そうでしたが、仕方ありません。 しばらく歩いてお買い物をすることに… Mさん、身長は高くないのですが、少しぽっちゃり体形でして… 「デザインの良い服なんだけど、サイズが無い!」 って嘆いていました。 確かに…サイズが細めです。 それも彼女の女心を傷つけてしまったのです。 彼女のパートナーのMさん(男性、本当にMばっかりでごめんなさい) が「東京で服が買えるよ!」って言っていたそうで、あまり洋服を持ってきていなかったんだとか… オバサンのお店に連れて行くと、叱られました。 「こんなデザインは嫌だよー!」って。 でもね、ストックホルムでは逆でした。私の身体は小さすぎて、子ども用の服を買ってましたから… 国によって違うんですよ。売っている商品が・・・
そして耳が詰まったまま、気持ちも折れたMさんは、ペットショップの前で犬を見ていました。 子犬です。 彼女が飼っている犬は大きなドイツのシェパードです。 性格はおとなしいのですが、大きくて・・・最初見たらびっくりするというようなメスの犬を飼っています。だから、犬の前で止まって、じーっと周りを見回しました。 日本のペットショップってすごいですよね。ケーキとかも売ってるし、洋服も売っているわけで… ふっと中へと入っていきました。5分ほどした後に、
Mさん: 「ペンギン、あったよ! 見つけた!! 私は犬になる!」
なんのこっちゃ、良く分からないけど…手に持っているボトルを見ると、「犬用、耳の洗浄液」と書いてあったのです!
ペンギン: 「まさかぁ・・・これを使うわけじゃないでしょうね? えええ!」
Mさん: 「犬に害がないのなら、大丈夫だよー。」
ペンギン:「本気なの? 正気?」
Mさん: 「100% 本気よ!」
と言って、家に帰って、それを使ったそうです。フェイスブックでメッセージが入り! 「やった、治った!」って!
おもしろいですよね。 身体と社会は相互関係にあるんですよね。 日本人の考えでは、耳に水を入れて洗うなんて考えられないけど…
逆に、ダーリンM君が、耳かきを見て、不思議そうに・・・「なぜそんなあほなことをしてるんだ? 鼓膜が破れるじゃないか?」って言ったのを思い出しました。もちろん耳かきなんてイギリスでは売ってませんよ。
医療用品も文化なんですよね。 そこには客観性は存在してません。 言い合いになった後、大笑いになりました。
まあ色々こんなことがあるのです。
以前少し書きましたが、東京で住めることになったって! 女神さまMさんが不思議な引力を与えてくれたように思いますが… Mさんは「全てあなたが今までやってきたことや努力の積み重ねでこうなったのよ! 自信をもてばいいのよ!今度はイギリスからじゃなくって、日本から来ましたペンギンです!って言えるじゃない。これって良いことだと思うのよ。どんどんお友達も一緒に海外に出られたらいいね。」って言ってくれて… 私が一番やりたかった仕事を頂けて、想像してなかった場所で研究ができるので、本当に嬉しいし、ここはゴールじゃないんですけど、スタート地点に立てたし、ここを拠点に色々な場所に行きたいなっと思ってます。 私にいったい何ができるのか・・・ どれだけお役に立てるのか、分かりませんが… 今までボランティア同然でハルのK先生にお仕えしてきて、色々な活動をさせてもらってきたことを評価して頂いたと聞いて、どれほど嬉しかったか・・・ 諦めなくって良かったなって思いました。 何度も諦めようとしましたよ。本当に。イギリスを飛び出してしまった後悔もあったし、何もつかめなければ、きっと一生、義母や義父に顔向けできないと思っていました。「何かを掴んでみせます!そして、Mと一緒に住めるようにします。」って言ってイギリスを飛び出したのですから… どれだけ涙を流したのかお分かりでしょうか…? 挫折しまくった心は、「今年何もなければ、諦めて、英語翻訳のビジネスに切り替えよう」と私に語り始めました。なるべく訊かないようにはしてたけど…実際はもうあきらめる寸前のところまで来ていました。それが・・・東京のK先生や大学の支援スタッフのおかげで、4月から少しずつ状況が変わり始めて… 東京に週に一度来ていたことで、今回の募集の情報も得ることができました。 去年1年間種まきをしていたものが 少しずつ芽になったと思います。 どんな色の花になるのか、どんな実を残せるのか分かりませんが、自分なりに精いっぱい頑張ろうと思っています。
報告すると、ハルのK先生もとても喜んでくれましたし、イギリスの友達も「良かったね!」って言ってくれました。 何よりうれしかったのが、M君からの言葉・・・ 「イギリスを飛び出した君を信じて待っていたけど、やっと一緒に再スタートできるね。去年、君にイエローカードを出されてから、僕なりに料理を少々覚えたし、色々できるようにはなったんだ。君が働いている日は僕が家事をするよ!」って・・・ 本当にできるかどうかは別にして、その言葉は嬉しかったです。 女神さまの耳が犬の耳になったように、M君も環境が変われば、できることも増えるのではないかなぁ… 最初からきっちりとお仕事をしてもらおうとは思っていません。日本語の講習も市町村ごとであると思うので、日常生活において困らない程度に日本語が分かるようにはしてほしいなと思っています。彼にはできることを沢山見つけて、彼らしく生きてくれれば… 「日本に来て良かった」と思ってくれれば、良いのです!まあ、でも、働けると思いますよ。 彼の英語はレベルが高いですからね。 色々なところでニーズがあるのではないかなぁ… どうなるのかは彼次第!精いっぱい応援はしますよ! 良くなってほしいですからね。一人だけハッピーでも周りの人が落ち込んでいたら、ハッピーではありませんから!
私の30代も終わろうとしてます。40代の幕開けです! やっとスタート地点に立てた気分がします。 漂流日記はまだまだ続きますが… もっといろんな国に行きたい!って思います。 おほほ!!!
明日結婚記念日です! 5回目の結婚記念日。 今までで一番うれしい記念日になりそうです。
神様が存在しているかどうか分からないけど、今まで流してきた涙の数だけ強くなれたのかもしれません。 これからもみんなと助け合って頑張りたいと思います。私を選んでくださった先生方に、「ペンギンを選んで間違えではなかった!」って言ってもらえれば幸いだけど、なかなかそこまで行けないと思います。私はマイペースですから・・・ でも、転んでも前へ行きますから…絶対に!!
東京のK先生、そして、I先生、Yちゃん、Sさん、Iさんに感謝してます。 そして、ママ、妹のHちゃん、ありがとう。今まで何も言わずに見守ってくれて! 家族には感謝してます!
今東京やその近郊でお部屋をさがし中! 候補は上がってます。 もうちょっと見てみようと思います。