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ミッドナイトスワン
今日は内田英治さんの『ミッドナイトスワン』の感想です。
草彅剛さんが凪沙役の映画の小説版というのかな?監督さんが執筆されてます。
これが愛なのか…と重く重く感じた話でした。
トランスジェンダーの凪沙の元に来たはのは養育放棄された親戚の一果。
学校に馴染めずにいた彼女が輝いたのはバレエだった。
バレエを通してできた友人、ショーパブて踊る凪沙との共通点でもあり一果は変わり始める。
また、共に過ごすうちに凪沙に芽生えたのは母性だった。
凪沙がなりたかったのは女性の体ではなくて、他でもない一果のお母さんだったんだと気がついた時がもう悲しくて。
どうしてもっと上手く生きられないのだろうと歯痒くて。
一果のことなんて忘れて生きていけたらよかったのに。
トランスジェンダーだと知っても普通に接してくれる人がいることも知ったのだから。
でも凪沙はそんなことは絶対思わないんだろうと感じたら余計に悲しいです。
こんなに悲しいのに愛情の話なんですね。
映画を観た人の感想も聞きたいです。
我々は、みな孤独である
今日は貴志裕介さんの『我々は、みな孤独である』の感想です。
ホラーからの脱却か、それともホラーの延長か。
賛否両論ありますが私は好きです。
私立探偵の茶畑が受けた依頼は前世で起きたことを探してほしいというものだった。ヤクザに追われ、メキシカンに追われ霊能者を頼り茶畑が最後に手にした真実はなんだったのか。
以前好きだった小説で最後の最後でこの方向に進んだ挙句まとまらなかったというパターンがあったため、前評判では不安でした。
が、まとまっている。
それだけなのに面白かったです。
浮いてる場面や伏線回収できてなくない?と思うところはありますが、最後の一文が美味しかった。
この題材でこの結論を出すSFも読んだことはあります。
貴志さんにハマった最初の作品も最後の余韻が好きでしたが、改めて最後が好きな作家さんだと認識しました。
前回の短編集は好きではなかったし、その前の中編も好みではなかった。
でもきっとまた読むんだろうと思わせてくれる作家さんです。
最後にネタバレでの感想です。
人間がPCみたいに感じられました。マイニングをする時みたいに全てのPCは繋がっている。
他にもハガレンとかね。
全ては一つで一つは全て。
この考えが普遍である限りテーマとして色々でてくるのを読むのは面白かったです。
いちねんかん
暑い日が続きますが、明日から仕事です。
誰か嘘だと言って。
今日は畠中恵さんの『いちねんかん』の感想です。
しゃばけシリーズの連作短編集、新作です。若旦那の将来がみえはじめ、終わりも近いかと思いきやまだまだ続きそうです。
今回は藤兵衛とおたえが湯治へ出かけます。一年間の間若旦那がお店を仕切るのですが、その間何も起こらないわけもないです。
金子をもっていかれたり、紅餅をとられたり、流行病がきたり色々ありました。
若旦那と妖たちが解決しますが、若旦那の頭が頼りになっているところがいいです。
兄やにおんぶに抱っこではなくて自立してるんですよね。
冊数をおうごとにそこがハッキリしてくるので毎回面白いと感じます。
最後の一文を読んだあとの場面を想像させるのもうまい演出だと思いました。
なめらかな世界と、その敵【追記あり】
今日は伴名練さんの『なめらかな世界と、その敵』の感想です。
色んな味がするSF短編集でした。
はじめましての作家さんでしたが、読んでみると描写で世界観の輪郭をつくる作家さんでした。
頭に余力がないと読みにくい…と思ったけど、その分映像に落とし込めて面白かったです。
そして何より読後感がよかった。
ディストピアではなくほんのり幸せになれそうな、満足感と言うべきかな?私は好きです。
表題作は並行世界を自由に行き来できる世界で、主人公のもとにその自由を失った友人が転校してきます。もう一度その自由を手にさせようと足掻く主人公とその結末。
あーもうワクワクするね。
あと書き下ろしも好き!
物理や科学の隙間にうまれる物語が、そこに人の感情が、関係が動いていて一緒に私の心も動いてました。
作家さんの処女作は名前しか知らなかったので今度読んでみます。
追記
読書メーターを確認したところ、処女作読んでましたー。角川ホラーからでてるけどホラーっぽくないみたいな感想でした。
今ならきっと違う感想がでるはずだからやっぱり読もう。
ピュア
私の心のヒット作。
めっちゃ好みのSF!女性が進化して子供をつくった後男性を食べる世界です。
もう食欲なんだか性欲なんだかわからなくなりますが、その世界でうまれる恋や愛が切なくて好きです。
子供をつくったら男性は用無しですが、それでも世界は続いていくってどんな世界観?
カマキリや魚にはそんな種類もいるので種の絶滅に繋がる進化とはいえないものの、刺激的で面白かったです。
短編集なので一話ずつ味が違うのも好き。男性側からみた世界の話もあるので満足しました。
早川書房のHPで部分的に読める時期があったのですが、まだ読めるかな?
