<ドバイ万博>サステイナブル パヴィリオン 持続可能な生き方とは。 | 日通ペリカントラベルネット ドバイ店の現地情報ブログ

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アラブ首長国連邦、そしてその他 中東の国のはなし

2020年の一番の注目イベントといえば、もちろん”ドバイ万博-エキスポ2020”。

 

日本を含む192カ国が参加し、2020年10月20日から6ヶ月間、

”気持ちをつなぎ、未来を創る(Connection Mind,Creating The Future)”をメインテーマに、

世界から最新の技術や芸術を集結して展示するという大イベント。

 

巨大な万博敷地内は、Opportunity&Mobility&Sustainability という3つのエリアに分けられます。

 

その中のSustainabilityエリアにある”Sustainability(サステイナビリティ)パヴィリオン”を特集します。

 

このパヴィリオンの名前は”Terra テッラ

※現在まだ建物自体は工事の真っ最中。下記は完成予想図ですのであしからず(写真は公式ウェブサイトから)

 

温暖化による海面上昇、気候変動による自然災害の多発、廃棄物による汚染など、

”(資源やエネルギーを)取り出し、(製品を)生産し廃棄する”をただひたすら繰り返す経済活動が原因といわれながらも、

傍目にはまったく改善されない。政府も何にもしようとしない。世界のシステムが改善に向かう兆しも見えない。

 

もう昔から環境問題の話なんて聞き飽きて心に響かない

問題の規模がでかすぎて、何とかしたくたって自分ひとりにできることなんてなんにもない。

そもそも今の快適な生活をやめるなんて嫌だ。

っていうか科学者になんとかしてもらうしかない。あ-それとももう地球が滅びるのを待つしかないのか。 

 

そんなあなたに。

 

以下は、テッラのディレクターであるMr ジョン ブルさんへのインタビュー記事を元に紹介しております。

https://blooloop.com/features/terra-sustainability-pavilion-expo-2020-dubai/

 

<問題は、あなた自身と密接にかかわりあっている。そして、世界はこんなにも美しい>

テッラでは、ものがたりを語る様に、そしても来場者がものがたりの中に入り込んだ様に展示が展開されます

たとえば、”森”。

ここでは森の木々、そして土、土の中をさらに深く入っていき、そこにある木々の根のネットワークを目にします。

”Wood Wide Web ウッド ワイド ウェブ”といわれますが、

実は木々は、お互いに会話をしています。そして資源をわけあい、お互いを守りあるいはお互いや敵を攻撃する。

木々はこれを根や菌を介して行うのです。

木にも”母”の木があり、若木に栄養素を送り保護しますが、あくまで直の”子供”にだけこれはおこない、ほかの若木には行わない。

つまり、人間と実はよく似ていることが実感されます。

 

ディレクターのMr ブル いわく、

「みなさんが展示から出てきたときに””ウァオ、こんなに木と自分が似たところがあるなんて思いもよらなかった”と言いながら出てきてほしい」

 

 

展示の最初はこの世界のうつくしさと自分との意外な類似に感動をおぼえます。

そして、展示はつぎのステージへ。

 

このうつくしい世界が脅威にさらされる。

人間からもたらされた脅威に。そしてその人間にはあなたも含まれる。

 

ここでは、天然資源が商品に際限なく変わっていくことが語られる。

「我々がもっているすべてのものはかつて天然資源だったし、

何かを手に入れようとする瞬間すべてにひとりひとりが選択してきた。

”この植物をこの机に”、”この鉱物を携帯電話に”」

「これらのうちのいくつかの選択は論理的で賢明なものだったし、いくつかはばかげたものだった」By Mr ブル。

 

なかなか暗い話だけど、どこかユーモラスに語られていきます。

 

 

<そして希望はある。あなたにできることがある>

展示を通して伝えられるのは、

この危機が現実の世界に起きている。

小さいことでもあなたにも具体的にできることがあり、

そして日々より良い選択をしてほしい、ということ。

 

↓公式ページの紹介動画をどうぞ

 

<万博後のパヴィリオン>

万博後多少の手を加え、再び”科学センター”としてオープンします。

持続可能な社会を追求していくこのテッラの歩みはつづく。。

 

じつは、この建築自体”持続可能(サステイナブル)”を追求してつくられたものですので、

また機会があれば紹介しましょう。

 

TANI