1月の3連休大雪の予報が流れていたが、思いのほか天候は良かったので最終日の12日に長野市内の映画館に出かけた。

 

この日、伊藤詩織監督の舞台挨拶があったので直接お会いしたいと思って。

 

この映画は世界中で公開され好評を得ているが、国内での上映には問題が伴っていたようだ。

(参考:FCCJ会見 PRESS CONFERENCE: BLACK BOX DIARIES by Shiori Ito, Eric Nyari and Hanna Aqvilin

 

伊藤さんは命をすりへらしメンタルをボロボロにしながら、書籍を出版、そしてドキュメンタリー映画を作成された。

 

伊藤さんの行動は日本の性犯罪に対する人々の意識を大きく変えるきっかけになったことは間違いない。

 

彼女の行動が「me too運動」、「フラワーデモ」、「女性自衛官に対する性犯罪」、「芸能事務所で起こった少年に対する性加害」などの行動や告発につながっているからだ。

 

そして、2023年刑法が改正され性犯罪の規定が見直されるに至った。

 

さて、今回の舞台挨拶は通例の舞台挨拶とは全く様子が異なっていた。

 

それは、伊藤さん自身が被害の当事者・サバイバーであり、ジャーナリストであり、作品は自分自身を描いているからだ。

 

伊藤さんは、鑑賞した人に対してとても気を配っておられた。

 

映画を鑑賞に訪れた人の気持ちに寄り添い受け止めようとされていたからだ。

 

映画を見に来た人は、恐らくこの映画の内容とその人自身が経験した何かを結び付けようとの思いを抱いて鑑賞されていたと思う。

 

監督の舞台あいさつ後の質疑応答や鑑賞に来た人とのふれあいの中で私はそう強く感じた。

 

監督は長野県に縁があるいう。

 

私は思いをうまく伝えられなかったが、上越から来たことを伝えたらなんだか距離が縮まったように思えた。

 

この映画の上映に関して許諾問題等があり、関係者の中には映画に対するネガティブな気持ちや心配事を抱かれた人もおられる。

 

でも私は鑑賞して思った、この映画がこの国で上映されて本当に良かった、鑑賞できて本当に良かったと。

 

伊藤詩織さん、千石劇場さん、ありがとう。