一応、クリアいたしました。
クリアしてから本番だということなので、まだまだ続けそうではありますが、ひと段落ということになりますので、感想などを書いてみたいなと思います。
以下ネタばれを含みますので、ご注意ください。
青文字で書いていますので、反転してから読んでくださいまし。
戦闘
プレイしていないですが、ドラクエ8からこんな感じでしたよね?
PS2の時と比べてDSは容量が少ないわけですから、必要なものだけ入れているはずで、今後のドラクエではスタンダードなシステムなのかなと。
個人的に戦闘中は自キャラが見えない方が落ち着きはしますが、今まで気になっていた装備のデザインも見れますし、これはこれでありかなと思います。
ただ気になる点としては、キャラが3Dになっている為、今まで以上に演出が描かれるようになってきたわけですが、従来のタイプの(日本式)RPGだとお金と経験値を戦闘で貯める必要が出てくると思います。
でも、戦闘の演出で時間がかかると繰り返し(作業)の部分が長くなるわけで、最初はいいけど飽きませんか?
正直、従来の戦闘形式と、今のタイプの切り替えができたら嬉しかったです。
最悪、ダメージと敵の名前、後はこっちのステータスだけ分かればいいわけで……。
凝るのはいいんですが、余計な部分に時間がかかる感じがして、上手くやらないとアクションの方がいいだろとか言われるんじゃないのかしら?
まあ、これはドラクエだけの問題じゃないと思いますけどね。
他のシステム
錬金が凄く面倒です。
今では様々なゲームに取り入れられている要素ですし、ドラクエにも入れようってことはわかりますが、素材の収集を楽しめるようにしておけよと。
あれこれとアイテム等を集めるの面倒くさいで、もうちょっとドロップ率あげておかなかったのが不思議でしかたないです。
素材収集用のポイントもあるのですが、魔法のじゅうたんないくせに遠いっての!
探索が楽しければいいんでしょうが、モンスターなんかも見えてしまっているわけで、メタル系出るかなというような楽しみも特にないのに、島の端から端まで行くのは面倒です。
後は、錬金の為に数が少ないアイテムを指定しすぎかな? 気軽に錬金というよりも、下位のアイテムがいらないから他のアイテムと一緒に捧げて別のアイテムにするといった感じ。
なんだか、せっかく入れた割には中途半端な感じが否めません、回復アイテム錬金は便利なんだけどなぁ……。
後、クエストってどうなの?
シナリオと絡めてくれるとか、クエストクリア数で天使としての力が……、とか何故ないのかと!
人を助けることによって、天使としての役目を果たしていると思うのですが、クエストに人助けが多い割にはクエストをクリアするプレイヤーの目的が、報酬でいいアイテムもらえないかなーってどうなのよ?
シナリオ序盤で人助けしようとかいう割には、人を助ける意味がシステム的にないって駄目だろ。
職業やスキルごとのクエストは別にしてもいいけどさ、わざわざいっぱい用意する意味あったの? カジノかモンスターの仲間の方がよかったんだけども。
シナリオ
噂のガングロ妖精は好きな人もいるし、悪いってばっかりじゃないからいいと思うんだけど、ここぞというタイミングで出てくる気がして、主人公に感情移入する人だと邪魔なだけかと。
ちょっと遠い視点で遊ぶ人には、なかなか楽しいキャラだとは思うんですけどね。
まあ、個人的な問題としては前にちょっと書きましたが、主人公は天使で目的は人助けです。
ただただ助けます。
助けても最後まで面倒みないので、人によっては状況が悪化しているんじゃないかと思います。
そして最後には人を助けていた天使という存在は、人間にはなにも告げずに消えます。人間はもともと天使が見えていませんから、問題ないと言えば問題ないかもしれませんが、天使が消えるきっかけである『人間の善性』というのはいっさい伝わって来ないと思います。
天使が助ける必要はもうなかろうってことだと思うのですが、世界の危機を見てきたのも、世界の危機を救ったのも主人公一行だけです。
人間が天使(神)という存在から自立するわけではなく、ただたんに暮らしてるだけで、そこにゲームとして意味があるようなシナリオがあるとは思えないです。
私には人間と天使と神を用意した意味があったとは感じられませんでした。
他にも勝手に許しあって和解したりするしね。
『許しあうRPG』とかにしてみてはいかがだろうか?
総評
日本のスタンダードなRPGという意味ではいいと思いますが、この時期のDSで出す作品じゃないかと。
ベーシックな部分を残しすぎて、ドラゴンクエストというタイトル以外の面白さがあったかどうかは評価しにくいです。
正直、ドラクエは新ハードと一緒に出すくらいがちょうどいいと思います。
満を持してドラゴンクエスト! というのは、今後は厳しくなっていくんじゃないかなと思いました。