他人から見た私はどう見えているのかなと思う時がある。


それなりに社会的地位の高い仕事に就き、可愛い子供が2人。


輝くような美貌とスタイルの持ち主ではないけれど、道を歩いて顔を背けられるような風貌ではない。

頑張って化粧すれば、まあ見られる顔にはなる。


夫は高給取りではないので食わせてはもらえないが(むしろ私が子供を食わせている)、傍目には協力的な旦那さん。

恋愛結婚した頃の熱はもはや消え失せ、完全に同志、同僚の関係であるが、夫婦として逸脱した形ではないだろう。




人に羨ましがられるレベルではないけれど、自分という人間のレベルでこの程度なら上出来だろうと。

それなりに充実した生活だと思う。



なのに、どうしたことか、私の心の奥底には猛獣が住んでいて、普段は厳重に鍵をかけて檻に閉じ込めているそれが、突然暴れ出すことがある。


満たされない思いで枕を濡らす夜がある。





私には私の地獄がある、と言ったのは誰だったか。


今、ここは地獄の一丁目なのだろうか。