仕事が休みになったものでお父さんが病院へ定期検診に行った。
それで、夕ご飯頃に帰ってきて、
「買ってきた物あるんだ。早いけど誕生日プレゼントってことにする!」
といきなりの発言。
今までにないことだったから、私はただただびっくり。
それで、お父さんがくれた黄色い買い物袋の中はずっしりと重かった。
中を見てみると、そこには『1Q84』1巻と3巻が入ってた。
「なんで2巻がないんだ!? って思ったべ!」
うん、思った!
「本屋に行ったら、2巻だけしかなくてよ。それで市内の他の支店に電話かけて調べてもらったら、2巻だけありません…、って言われて」
えー、2巻だけ? どこの支店にもなかったんだ。
「そうなのさ。それでお父さん、頑張ったんだど! ○とか◆とか□とか6店くらいの本屋探してもなくてよ。もうだめか、って思ったんだ。…でも、」
そう言って、後ろから紙袋を取り出し、勢いよくそれを開ければ、新品の2巻がきちんと入ってた。
「最後の一冊だったんだぞ~。すごいべ!」
にっこりお父さんの笑顔。
目尻がだらんって下がってる。
私は何かがぶり返しそうなくらい嬉しくなった。
昨日の些細な会話の中<
それで、夕ご飯頃に帰ってきて、
「買ってきた物あるんだ。早いけど誕生日プレゼントってことにする!」
といきなりの発言。
今までにないことだったから、私はただただびっくり。
それで、お父さんがくれた黄色い買い物袋の中はずっしりと重かった。
中を見てみると、そこには『1Q84』1巻と3巻が入ってた。
「なんで2巻がないんだ!? って思ったべ!」
うん、思った!
「本屋に行ったら、2巻だけしかなくてよ。それで市内の他の支店に電話かけて調べてもらったら、2巻だけありません…、って言われて」
えー、2巻だけ? どこの支店にもなかったんだ。
「そうなのさ。それでお父さん、頑張ったんだど! ○とか◆とか□とか6店くらいの本屋探してもなくてよ。もうだめか、って思ったんだ。…でも、」
そう言って、後ろから紙袋を取り出し、勢いよくそれを開ければ、新品の2巻がきちんと入ってた。
「最後の一冊だったんだぞ~。すごいべ!」
にっこりお父さんの笑顔。
目尻がだらんって下がってる。
私は何かがぶり返しそうなくらい嬉しくなった。
昨日の些細な会話の中<