あの映画は本当に面白かったのか?

あの映画は本当に面白かったのか?

まだ見ぬあの映画は面白いのか? 昔、見たあの映画は本当に面白かったのか? 新旧問わず個人的感想と日常を取り入れながらゆったりと肉声で書いております。(小説家になろう、カクヨム、マグネットとの重複投稿です)

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 もはや黒歴史に近いのだが一度だけダンスをしたことがある。その昔、アマチュア猫芝居をやってた頃だ。


 もちろん社交ダンスでもバブリーダンスでも本能寺の変ともまた違う。いたって普通のダンスだ。レベルで言えば嫁入り道具の桐ダンスというよりは、カビのはえた洋服ダンスくらいだろう。


 どんな経緯でそうなったのやらよく覚えてないが、芝居のラストに全員で踊ることになったからさあ大変。ドジョウこそ出てこないが、エアロビのお姉さんが出てきてコンニチワ。皆さん一緒に踊りましょ、ってなことで──基礎教育が始まる。まさに『オマタ開いてワンツーワンツー』そのまんまみたいなことをやらされるわけだ。


 ほとんどが野郎オスばかり。皆、もちろんダンス経験など皆無なので、まさに『フルモンティ』状態。おまけにわしゃはとかく尻尾と体が固いのだ。


 どれくらい固いかというとまず胡座あぐらがかけない。かといって正座をしてると足がしびれる。和室トイレも前に何かしら掴むものがないとしゃがめない。あのポーズをとると当然ながら後ろに転げる。これは幼い頃から自分の中では円周率よりも確かな自然の摂理。


 しっかし踊るというのはこれほどキツイもんなのかと心底思ったね。(○_○)グラウンド100周の方がまだええわと思いましたわ。



 そんなわけで「This is Peizannu!」でごにゃーます。自分が叩くドラムの音で歩くのでごにゃーます。



 その辺りが理由というわけじゃないんすけど、ミュージカル映画というのが少し苦手。嫌いなわけではありませぬ。むしろ見始めると血が騒ぐくらい。ただ……


 その「見始める」までが長い。これも──掃除を始めるまでが長いが、いざ始めると徹底的にやらんと気がすまない──B型の血のさだめなのであります。


 ミュージカル……ねぇ……。


 いや! だってそもそもおかしいだろ? いきなり歌い出すんだぜ?!


 全力疾走しながら満面の笑みで歌を歌うんだぜ?!


 交通渋滞だからって車を降りて急に皆で歌って踊り出すんだぜ?!


 鼻歌ならばともかくだよ、一緒にメシ食ってる時、目の前のやつが突然歌い始めたらやっぱオカシーだろ。しかも、やたらうまいとか何だよこれ。


 まあ……しゃーないから、じゃあこっちも歌って答えるか……みたいな気になるわな(ハッ)そーかー、あれって一種の集団ヒステリーみたいなもんだと思えばいいのね……


 などと頭のどこかで冷静な判断を下しながら見ているわけだが、いつしかそんな思考もどこへやら、二時間後にはなんか感動しちゃってる自分がちょっと悔しい。



 あ、そーだ。その前にひとつ謝らなければならないことがあったのです。それは──


 映画『LA LA LAND』


 私ですね、この映画てっきりチマタの女子大生やOLさんたちが興奮しながら「アレ見た? アレ、いーよ! 超イイよ~!」──なんて語り合うリア充ユメユメファンタジー & お姫様ロマンスだとばかり思ってました。そんな私を二三発ぶん殴ってください。


 むしろ今では私がゆいたい。


「アレ見た? アレすっげ~イイよ! 超~イイから絶対見た方がいいって!(大興奮)」

 ヾ (゜∀゜)ノ ムフーッ


 と。


 んも、すっげ~素晴らしい映画でしたわ。


 先ほど言った「交通渋滞の中、みんな踊り出す」ってのはこの『LA LA LAND』の冒頭シーンのことなんですが、ぶっちゃけ言うと最初「なんかかったるそうな映画だな~」ってそれ見ながら思ってたんですよ。そこまでは。ええ。


挿絵(By みてみん)


 で、見終わった後、もう一度同じ冒頭シーンを改めて見た時のね、その違いようといったら!──なんかもう、ぶわぁ~ってキちゃってですね。


 画面の中ではみんなボンネットに乗っかったりして能天気に明るく踊って歌ったりしてるわけですが──なんかぶわぁ~ってキちゃってですね。


 流し見してた前半のくだりが二周目には全部違う世界に見えましてですね。「ああ、なるほど」「ああ、なるほど」の連打。


 女性向けだなんてとんだ勘違いでしたわ、ホントにごめんちゃい。むしろ男性オス諸君が見るべきなんちゃうかとも。自分と同じ理由でスルーしちゃってる人も多いんじゃないのかな。だって、ねえ? あのポスターとか予告とかなんとなく、ねえ?


 ライアン・ゴズリングがもう、ヤバい。『ブレードランナー2049』から『マネーショート/華麗なる大逆転』、そして今回で完全にファンになっちゃいましたわ。


 ただライアン・ゴズリングとライアン・レイノルズかごっちゃになってしかたがない。名前も顔もちょっと似てるし「あ、あれ? デップー(『デッドプール』ね)演じてるの、どっちだったっけ?」ってよくなります(笑)


 こーゆーのを見てオスの背中ってやつを磨く訓練しとけばだね、きっとこの国でストーカー殺人なんて情けないことは起こらないに違いないと。うん。



 本来は『グレイテスト・ショーマン』と比較するために見てみるかと思っただけなんですが、ストーリー的にはこちらがあまりに良かったんで書かずにいられなくなったってわけであります。


 特筆すべきはあのラストシーン。これは演出的とゆーか映像的にっていうことなんだけど、こういうラストシーンって、ちょっとこれまで見たことがなかったかもな、ということ。


 いわゆる『結』の部分。こういう「余韻の残しかた」がまだあったんだ……と唸りましたね。小説ではちょっと難しいんじゃないかという映像ならではの手法──これが昔ながらのミュージカルという骨格にまたピタッとはまってるわけなんですよ。う~ん。


 逆に『グレイテスト・ショーマン』はどうだったかというと──あくまで個猫的な感覚なんですが──ミュージカルとしての部分が新しい。ダンス映像? てか、なんでしょーね、これはアクション映画に等しいぞ、という表現が合ってるかも。パワーとテンポ、ロープアクション、それに『マトリックス』のような視覚効果なんかも使われたり。こちらはこちらでダンスのシーンの中にこれまでにはなかったものを感じたと言いますか。


 今年のアカデミー賞の音楽賞にもノミネートされた「ディス・イズ・ミー」ですが……やっぱすごいです。映画を見た後、お店や街中でフッと耳に入るとね、今ではブワッと鳥肌が立つくらい。


 もちろん耳で聞くだけでも素晴らしいんだけど、映像が加わった時の感動ののびしろがまた格段に違う。


 なんでミュージカルの歌って一度聞いただけでこんなに頭に残るんだろ? といっつも思いますわ。繰り返す部分が多いからなのかな? なんかセオリーがあんのかな? これはむしろ音楽に詳しい人に解説してもらいたいくらいですね(笑)今でもまだ耳の中で「ウォーウ、ウォーオオオゥ!」言うとりますからね。


『天使にラブソングを(1992)』じゃありませんがこういう大勢で歌うゴスペルチックなのにわしゃ弱いんですよね~♪


 そう、『グレイテスト・ショーマン』で特筆すべきはダンスシーン。そこだけ五六回は繰り返して見ちゃったこと。


 その「ディス・イズ・ミー」の場面はもちろんのこと、前半でヒュー・ジャックマンとザック・エフロン、そしてバーテンまでが割って入る男三人によるバーでの掛け合いのミュージカル・シーンは何度見てもホントに飽きない。


 ただ残念なことは──「そこだけが」見たくなっちゃうってことなんすよ。『LA LA LAND』は全体を通して何度も見たい、『グレイテスト・ショーマン』の場合は他の部分はなんとなくどうでもいいというか──つまりめっちゃカッコいいプロモーション・ビデオに近い。


 せっかくフリークスたちとのサーカス団という設定がいいのに、あまり生かされてないというか、何もかもがちょっと美化されすぎなんじゃないかなというのが少し鼻についたというか残念というか。こう言い切っちゃうのになんとなく抵抗があったんですが、『LA LA LAND』を見た後、やっぱりそう思っちゃいましてね。


 差別表現が厳しい現代で『奇形フリークスたち』のサーカスを扱うのはそりゃあ難しいことやと思います。そのせいか主要メンバー以外はセリフも乏しく、特に目立ってスポットライトは当てられてませんでしたしね。



 こちらはホラーなんですがそれこそ「本物」の奇形たちを役者に使った『フリークス《怪物團》(1932)』という30年間上映禁止だったカルト映画があります。まあその時代と同じように制作するわけにはいかないですからね。彼らの扱いに敏感になりつつ、腫れ物に触る感じで制作したのがどうしても見えてしまう。


 まあ当然なんですけどね。


 扱い方を間違えるとちょっと現代では怖いです。主役のモデル、P.T.バーナムは実在した人物でありますがぶっちゃけ奇形フリークスたちを見せ物にして儲けようとした変人とゆーか奇人ですからね。


挿絵(By みてみん)


 ここまであからさまに美談にしちゃうとちょっと空々しいという感じもしまして。


 なんだかんだいって結局「綺麗でロマンチックなシーン」って空中ブランコ乗りのゼンデイヤしかり、イケメンのヒュージャックマンしかり、入れ物が美しい人たちがみんなかっさらっていっちゃってるじゃないですか。


 で、肝心な時だけ奇形フリークスたちに「ディス・イズ・ミーよ! 気にしないわ、これが私よ!」と言わせちゃうのは……聞こえはいいけど、ちょっとどうなんだろな、と。


 かといってホラーミュージカルの『オペラ座の怪人(1925・2004)』や『スウィーニー・トッド/フリート街の悪魔の理髪師(2007)』のようにするわけにもいかないので、そのへんが中途半端と言いますか、少しモヤモヤが残ったかな~とは思いましたね。

挿絵(By みてみん)


 ちなみにこれを書くうえで急遽『フリークス《怪物團》』も見てみたわけですが、こちらはガチでぶつけてくる映画でありました。


 衝撃的な結末だけは確かにホラーのようではありますが「人間てすごいな……」と思わせる底知れぬものさえ感じたり──逆に奇形を見下している通常の人間こそが醜く描かれている映画です。

 かといってフリークスたちを『エレファント・マン』のように心が美しいだけ──とは、作ってないところが凄いんですね。彼らにだって怒りや嫉妬、ともすれば殺意という心もある。そういう意味では健常者もフリークスも同じに見えちゃうんですよ。客席側こっちから見てると。

挿絵(By みてみん)

 しかも表情なんかも、皆、しっかりと生き生きと演技してるんですね。


 こちらは歌いこそしないけれど、まさに「ディス・イズ・ミー!」というパワーを感じさせられるのであります。






 前回「UFO、UFO」書いててフト思い出したんですが、先日ラーメン屋のカウンターでつけ麺を食ってる時、ピンク・レディのあの曲のイントロが有線から流れてきたんですな。まあ、なんとなくこの時点でイヤ~な予感はしてたんですが。


……♪チャララララ……チャーンチャンチャーンチャン、チャンチャンチャンチャンチャーン。私の隣に座ってた初老のダンディな男性(じいさんともいう)がキメのところで案の定『UFO♪』と呟きやがりまして鼻から麺吹き出しそうになりましたペイザンヌでございます……(-_-;)




 作家、田口ランディさんのデビュー作、『コンセント』という小説があります。その中でとても印象に残ったエピソードがありました。

 それはつかみの部分──主人公の女性が冒頭、一人暮らししている兄の腐乱死体を発見するわけですよ(そういや“フランケンシュタイン”って日本語的にも“腐乱死体”をピタリとイメージさせる語呂でわざとつけたんちゃうかと思うくらいうまいな~的な駄洒落のノリがありますやね。まあ、そんなことはどーでもいいんですが……)。その死体の脇にはコンセントにささったままの電気掃除機がありました。それと兄の死体を見比べて、主人公は兄が昔『コンセントに繋がないと動けない少年』の話をよく話していたことを思い出すんです。それは『世界残酷物語』というオムニバス映画のワンエピソードの物語でした。

 そんなこともあって主人公はあらためてその映画を見てみます。が……ですよ、その映画の中にそんなエピソードは存在しなかったんですね。


 ちなみにこの『世界残酷物語』という映画は実際に存在する1962年のイタリア映画です。


挿絵(By みてみん)


 アカデミー賞にノミネートされた『モア』という曲だけが妙に有名になっております。昭和の純喫茶で一度は耳にしたことがあるような曲です。「ドトール」でも「スタバ」でもありません。なんか知らんけど「マイアミ」や「ルノアール」を思い出してしまう曲ナノデあります。

 Wikipediaにて募金広告の嵐ををかわしながら調べてみると以下のように紹介されてました。


『──本作が公開された1962年はまだインターネットどころかテレビも普及段階にある時代であり、海外旅行なども高嶺の花、人々はもっぱら書籍や雑誌、映画などから伝えられる世界の風景に素直に驚いていた。

 この頃に「夜もの」といわれるパリの夜の歓楽街などの性風俗を紹介したドキュメンタリー映画などを撮っていたグァルティエロ・ヤコペッティが、世界の奇習や風俗を描いた決定版ともいうべき作品として製作したのが、本作である。

 ただし「ドキュメンタリー」と銘打ってはいるものの、実際には演出ややらせも含めた、捏造された題材が多数仕込まれており、現実と空想が混在した実にいかがわしい作品である。本作の世界的な大ヒット以降、この映画の原題 "Mondo Cane" (犬の世界)にちなんで、以降それらのいかがわしいドキュメンタリー映画はモンド映画と総称されるようになった──(原文のまま)』


 ……といったモノです。今でこそモキュメンタリー(ドキュメントぽく作ったフィクション)といわれる映画はたくさんありますが『食人族』(1980)も『ブレアウィッチ・プロジェクト』(1999)も、はたまた『クローバーフィールド/HAKAISHA』(2008)や『パラノーマル・アクティビティ』(2008)も公開される前、遥か遥か昔のことですから、それらの先駆けと言ってもいいかもしれません。


 ただしこの映画にはやはり、というか当然、『コンセントに繋がないと動けない少年』のくだりはありません。つまり主人公の兄が勝手に作り上げた妄想──もしくは記憶の捏造──だったわけです。もちろんそのエピソードを実際に見たと思って妹に話していたわけです。


 この冒頭を読んだ時も私はかなり衝撃を受けました。単に「あ~あるある、そゆことあるよね~」だけでは片付けられない妙な不安感というか不気味さを覚えました。



「あれ? あの話ってどこで見た(読んだ)んだっけ?」


 トカ、


「あれ? おかしい。確かに見たのにあのシーンがない……?」


 あなたはそんな思いをしたことはありますか? 


 うん、ようやく話が繋がってきた気がする。


 んで、前回私が衝撃を受けたと言った問題の映画。

 これもやはりマンデラ・エフェクトの中では有名な一つでありまして、たいていどのページを開いても紹介されております。その映画こそが──


 007シリーズの11作目『ムーンレイカー(Moonraker)』(1979)


 であります。


 昨年惜しくもお亡くなりになった三代目ボンドのロジャー・ムーア版007ですね。宇宙空間にまでいってしまいシリーズの中でもかなり荒唐無稽さの溢れる作品です。


 さて、この作品には前作『007/私を愛したスパイ(The spy who loved me)』(1978)で人気を得て続投となった“ジョーズ”(リチャード・キール)という悪役が出ております。ギンギラギンの鋼鉄の歯を持ち何でもかんでもかじってぶっ壊す大男です。


 問題のシーンはラスト近く。その“ジョーズ”が金髪の小柄な少女ドリーと恋に落ちる場面。


 ジョーズが少女に向かってニッと微笑みを浮かべます(当然、ギンギラギンの鋼鉄の歯が強調されます)。次のカットでは今度は少女ドリーのアップです。彼女もジョーズに向かってニコッと笑うのです。


 ここです。


 ここですよ、奥さん。


 ニコッと可愛らしく笑ったドリーの歯。なんとそこには歯列矯正の装置がキンキラキンとあったんですね。まるで“ジョーズ”の鋼鉄の歯のように。だから観客は笑う。プッとなる。私もここで笑ったのをハッキリと覚えております。


 デ・ス・ガ…………………………………


((( ;゜Д゜)))ガクガクブルブル

((( ;゜Д゜)))ガクガクブルブル

((( ;゜Д゜)))ガクガクブルブル


 大事なとこなんで三回ガクブルしときました。今風に言うとガクブルしたンゴってやつです。


 実際にはドリー少女が歯列矯正装置をつけていた映像などないというのです……。


 ひとつも、少しも、僅ながらも、これっぽっちも──存在しないというのです。映像として残っていない…………トいうのです。冷や汗ブッシャアです。


 ま……まっさかぁ~

(;´∀`) ハハ……


 冗談は顔とマイケルだけにしとけよぉ~

(;´∀`) ヘヘ……


 だってですよ、ぶっちゃけ『ムーンレイカー』って聞いた時、真っ先にパッと思いつくのはオープニングのパラシュートの闘いのシーンと歯列矯正器くらいだったんですよ。それだけインパクトがあったシーンなんですから。


 もちろん私もすぐに動画で確認しました。すると……


((((;゜Д゜))) バカナ………………ウソヤロ?………………




挿絵(By みてみん)




 ない………嘘や……俺はハメられたんだ! 確かにあったはずなんです、刑事さん! 信じてください、俺はこの目で見たんだ! 彼女の口の中に光る“歯列矯正装置”をぉぉ! 


 少女は“綺麗な歯並び”で愛らしく笑ってましたが、私はこれまで見たどんな心霊映像よりゾクッとしましたね。


 なんとゆーか初めて、UFOを、そこから降りてくる宇宙人グレイを、幽霊を、未確認生物UMAを、和田アキ子を、ハッキリと、間近で、ナマで、この目で、見ちゃった。──そんな気分でしたわ。

(゜_゜;)


 当然私だけでなく、この『ムーンレイカー』説にも「いや、私はハッキリ見た!」という人たちが世界中にいます。「劇場で笑い声が上がったのをハッキリ覚えてる」という人が大勢います。まあ、そうでなけりゃマンデラエフェクトが成立しませんからね。


 真っ先に疑うは「加工だろ?」ですやね。当然現代ではオリジナルにCG加工を施している映画はたくさんありますので。『スター・ウォーズ』などでは新シリーズと辻褄を合わせるため何度も加工されてますし。


 ただ面白いのは、あのシーンで少女ドリーが歯列矯正装置をつけてないと、そのシーンがユーモアとして成立しないということなんですね。そもそもそんな場面にわざわざ金と手間をかけて加工し直す理由などないわけで(あるとすれば女優やその事務所からクレームがきたくらいですがそれものちに否定されてます)。


「よーし、ほんなら当時市販されてたVHSビデオを引っ張り出して見てみっぺ!」という人も実際おられましたがやはり矯正装置はありませんでした(この様子もyoutubeにあがってます)。オリジナルの35mmフィルムにも残されてないといいます。


「いや、それでも納得いかない!(私も同感です……)」という人が──ついにはドリー少女を演じた女優本人、ブランシェ・ラヴァレクにインタビューまでしちゃってます。が、驚くことに彼女本人ですらやはり「歯にそんなものをつけて撮影はした覚えはない」とハッキリ語ってるんですね。




 マンデラエフェクトにはその逆パターンもあります。つまり「今まで見ていたのに見えてなかったもの」。盲点みたいなモンですかね。


 それこそもう五十回くらいは見てるんじゃないかと思う『スターウォーズ』ですが、あの中にでてくる金色の人間型ドロイドC-3PO、彼は全身が金色というわけではなく、右足の膝から爪先は“銀色”だということを皆様は御存知でしょうか(これはCG加工されたわけでありません)。私はまったく気づきませんでしたし、私同様、今でも気づいてない方はたくさんいるのでは……と。


挿絵(By みてみん)


 しかしこれは、よくよく見てみると劇中C-3POが全身で映ってるシーン自体がそもそもあまりないわけで、あっても周りが黄色い砂漠だとか宇宙船の暗い中だとか、あるいはもう一人のドロイドR2-D2がちょうどそれを隠すようにセットで足元にいるパターンがすごく多いんですやね。これはまあ気付かなくてもしゃーないんではないかと納得もできます。


 この写真なんかではやはり砂漠の地面の色が反射しており、足は二本とも金色に見えちゃいますもんね。

挿絵(By みてみん)


 グッドタイミングといいますか、これを書いている時、『百万人の宮崎勤』発言はあったのか?”というテーマをYahoo!ニュースが報じておりましたので少し触れておきます。


 宮崎勤事件の後日、コミケを訪れたレポーターがこともあろうに「ここに百万人の宮崎勤がいます」とニュース番組で発言してしまった──そのニュースを大勢の人が覚えている──というものです。そう、実はこれもマンデラエフェクトに取り上げられていた一つなんですね。


 もちろんそんな映像は現存しておらず、そんなことを言うはずがないと当時のレポーターたちも口を揃えて言っております。まあ、そりゃ当然ですやね。


 ただ、今回のニュースで新事実がありました。


 そのコミケの中で販売されていた同人誌の中に「ここに百万人の宮崎勤がいる!」というセリフを扱った漫画があったというのです。


 もはや真実は闇の中ですが、ははぁ……なるほど所詮幽霊の正体なんてのは、その辺りにあるのだろうな、と。




 ただやはり『ムーンレイカー』の問題のシーンだけは不思議です。実際にそんなものが映ってないとするなら、カットバックの残像効果のようなものなんでしょうかね……。映ってないはずのものを自分の都合のいいように脳内で出現させておいて、さらにストーリー的なものまでわざわざ勝手にこさえて、しまいにはそれに対して自らクスッと笑ってしまう。それが自分だけでなく世界に大勢いたという現象。


 はたして、そんなことがありえるのでしょうか……??? はたまた………………???


 こんな感じで我々は知らぬうちに平行世界やトワイライトゾーンといったものへ巻き込まれてしまっている──実はそんなことがちょくちょく起こってしまっているのか………………???


『バック・トゥ・ザ・フューチャー2』でドクが提言していたようにどこかでAパターンの未来とBパターンの未来に分かれてしまう──なんてことは実際にあり得るのか?


挿絵(By みてみん)


 あのホーキング博士までもが最近まで「いや、宇宙的にやべーからさ、やめろよ、おまえらやめとけって!」と、ガチで警鐘を鳴らしていた──巷で噂のCERN(ジュネーブ郊外にある欧州原子核研究機構)。


 粒子加速器の実験などが今も続けられており、平行世界の融合やら、パラレル・ワールドの存在といったことが、SFでなくリアルで、ここ数年間でやたら耳にすることが多くなってきてるのも確かであります。しかもそれらはもうすぐはっきり解明できますと断言しちゃってるし、この現代って時代、どーなの? 大丈夫なの? という怖さもなきにしあらず。

(◎-◎;)


 私もこの『ムーンレイカー』事件の衝撃以降というか、「これは明らかにヘンじゃね?」というのを心底感じてしまったためでしょうかね? ──「やっぱこういうのトカなんかあんじゃね?」と心のベクトルが少し変わったような気がしまして。

(゜_゜;)


 まあ、ホーキング博士の爪の垢にも及ばぬ凡人の私にははたして何がどのくらいやべーのかなど、さっぱりわかりませんがね(´Д`)



 もしも「私も『ムーンレイカー』で“歯列矯正装置”を見た、絶対に見た!」という方がおられましたらぜひとも御一報くださいませm(__)m


 ちなみに「俺もあそこでつい『UFO♪』って歌っちまうよ」という方の御一報は必要はございませんのであしからず(´Д`)





 てなわけで、ペイザンヌどす。


 今回、特定の映画を選ばずにあえて【アナザー・テイク】としたのは自分の中でちょっとしたショッキングな出来事があったからなんですね。


 それがタイトルにもしている“マンデラ・エフェクト”。


「そりゃなんじゃらほい?」という方もおられるでしょうが、まあこれはオカルトが好きな方にはさほど新しくもないネタかなと思います。


 なので、詳しいことを知りたい「なんじゃらほい?」派の方々はまあ……説明すんのめんどくさいし長くなるので勝手にググってみてくださいっ♪

(冷たっ! Σ(゜Д゜))



 と、いうのもアレなので軽~く抜粋すると──



“アパルトヘイト撤廃に尽力した世界的指導者であるネルソン・マンデラ。2016年に氏の訃報のニュースが流れた時は、決して少なくない人が虚をつかれる感じを覚えたらしい。

 てっきりマンデラ氏は1980年代に獄中で亡くなっていたものと思い込んでいた人がけっこういたというのだ(実際は1999年に大統領を辞職して政界から引退)。”──


 そんな感じで“大勢の大勢による大いなる記憶違い”──というより、「記憶違いじゃすまないレベルじゃね、コレ?」というのがマンデラ・エフェクトという事象であります。


 今回思わず『マンデラエフェクト・ナイト』なるサブタイをつけてしまいましたが、これは決して映画のタイトルのことではありませんのであしからず。そんな映画は存在しません(たぶんね)


(ちなみにネルソン・マンデラといえば近年ではクリント・イーストウッドが監督した『インビクタス/負けざるもの』(2009)の中でモーガン・フリーマンが演じていたのが記憶に新しいところですね)

挿絵(By みてみん)


 が、マンデラといってもあまり日本人には馴染みがないのでピンとこない人が多いというのも事実でしょう。むしろ個人的に面白かったのは他の例。


それらを読んでほうほうと思った私はある日、知り合いのやってる飲み屋で閉店後の店員連中相手に実験してみたのでありますf(^^;)そのうち特に私の欲しい答えが見事返ってきたのはこの二つ──知らない方は一緒に解答してみまショー!


①【ミッキーマウスの全身像を(雑でもよいので)描いてみよう!】


②【東京都の“おおた区”を漢字で書いてみよう!】


 そう、実はこれも、そのマンデラエフェクトの一例でありまして、答えから先に言ってしまうと──


①【ミッキーマウスはサスペンダーをしていない。そう勘違いしている人はかなり多いのだが(実は私もそんなイメージがありました)そんな画像、映像は一枚も残っていない】


②【正解は大田区。これに対して太田区だと勘違いしている人が多いという。「いや、昔は太田区と書かれていた時期が絶対あった!」と口にする人が多いのだがそんな事実は残っていない】


──というのが事実。


 いかがでしょう?


 私の知り合いたちは期待通り“太田区”と書いてくれました。そして、期待通りきちんとミッキーにもサスペンダーを描いてくれてました。まあ、正確にいうとそのうちの一人はサスペンダーどころかねずみかどうかもよくわからん全裸の“何か”を描いておりましたが。

(ー_ー;)


 こういうことはいたって「あんらま~、んじゃ自分の勘違いだったのね~」と思うより仕方がないですわな。とゆーか「んな、事実はございません」などとどこぞの政治家のごとく強く断言されてしまった日にはナオサラでしょう。まあ反論したところで「あった」「なかった」の水掛け論にしかならないわけで。


 個人的にはどちらかというともうひとつの例、

【DREAMS COME TRUEの吉田美和はメンバー内で結婚した──と勘違いして記憶している人が多いらしいのだがそんな事実はまったくない】


 こっちの方が正直驚きましたね。私自身、当時そんな報道ニュースを見たような記憶がすごーくあるので「え? あれ? そうだっけ?」ト、正直面食らいました。


 有名人が「死んだと思っていた」とか「生きていると思っていた」という共通の勘違いは多いらしいですね。マンデラと同じく日本では宮尾ススムさんが「もっと前に死んだと思っていた」というのが有名らしいです。確かに小林亜星さんやキートン山田さん、大橋巨泉さんや、菅井きんさん…………など、確かに「あれ?」となる方は多いです。


 他にも──


・アメリカの州の数は、51か52か。



・ピカチュウのしっぽの先は黒か黄色か。

挿絵(By みてみん)



・コロンバイン高校銃乱射事件が起きたのは1996年か、1999年か。

挿絵(By みてみん)



・キング牧師が暗殺されたのは、至近距離から拳銃か、遠距離からライフルか。

挿絵(By みてみん)



・おさるのジョージにしっぽはあるか、ないか。

挿絵(By みてみん)



・モノポリーのロゴマークであるモノポリーおじさんは眼鏡をかけているか、いないか。

挿絵(By みてみん)



・ファンタのジュースに「ゴールデンアップル」というものがあったか、なかったか。

挿絵(By みてみん)

(写真は偽物・作り物です)




 変わった例だとこんなのもありました。心霊動画で「顔ニュー」という有名な動画があります。男性が飛んだり跳ねたりしてる動画を撮っている動画なんですが、誰もいなくなった後にガラス戸の向こう側から、少し大きめの顔がどう考えても人間の身長では届かない高めの位置のところに“ニュー”っと出てくるやつです。これは現在でも簡単に視聴可能です。この顔はガラス戸の右側からニューっと出てくるのですが、いや、これは左側だったという人がやはり大勢いるんですね。以前はバージョンが二つあり現在残っているのは右側バージョンだけになっている──という説もありますが、かなり信憑性のある心霊動画だけに少しゾッとしないでもないです。

挿絵(By みてみん)





 これらの時事ネタの中で私が一番「ほ~」と思ったのはJFKことケネディの暗殺された有名なダラスのパレード。


・ケネディの乗っていた車は四人乗りか六人乗りか?

挿絵(By みてみん)


 というやつです。これは実際は六人乗り(らしい)です。が、四人乗りだったという人がとても多く、しかも確信を持って証言してる人が多いのですな。あの当時は確かにあの映像がそれこそ何度も何度も繰り返しオンエアされることが多くて、運転手犯人説といって運転手の手元でキラッと何かが光ったトカそんな検証をしてた映像がループで流れてました気がします。そういうのが好きな人は本当に目を皿のようにして見ていたに違いなく、はっきり「四人乗りだった」と断言できる人が多いのも頷ける、と。


挿絵(By みてみん)



 そういえばオリバー・ストーン監督、ケビン・コスナー主演で『J.F.K.』(1991)という映画もありましたがあれでは四人乗りだったっけ、六人乗りだったっけ………記憶が曖昧です。


挿絵(By みてみん)





 が、ですよ。ここまではまだですね、「おや?」トカ「ほ~」あたりですむんですよ、私は。こう見えて何気に疑い深いですからね。こと、オカルト話にしてみれば(笑)

 ここまでは言ってみればF.O.F.であり、友達の友達(friend of friend)が言ってたよ──という類いの都市伝説。

 知り合いに「UFOを見たよ!」と興奮して言われても「いや、そんなこと言われても別にわしゃがこの目で見たわけではないよ」といった類。


 次の件は他の誰でもなく私自身がこの目で「UFOを見ちまった」と思ったような事例で、ようやくここで映画の話になります(思わず忘れかけてた……)。


 が、ここで──後半に続く(ちなみにキートン山田さんは亡くなっておりません。ご存命です)




挿絵(By みてみん)