あ…!

あ、あぁぁ、

あいしてる…。


愛してる。愛してる!


初めてなんだ。こんな気持ち!

自分のことなんて、

どうでもいいって思ったのは。


…愛してる。





※「銀曜日のおとぎ話」シャーロットの告白より抜粋。


夜のしじまに、溜め息ひとつ。

ほぅ…。

窓の外の世界では、

しんしんと、

悲しみが静かに降り積もっている。

僕は、毛布にくるまり、耳を澄ましている。

嗚呼まるで、繭の中にいるみたいだ。

未成熟で、薄く柔らかな羽根は、

微かにふるえている。

ほぅ…。


神様、僕はね、僕は…。


小さな、浅い呼吸を繰り返し、

思案する。

問いかける。


いつしか、それは祈りになって、

羽化の夢へと堕ちた。





僕は、祈った。


どうか、


不安や悲しみからは遠く、

多くの歓びと祝福が訪れる

道のりでありますように。