冬の蛹夜のしじまに、溜め息ひとつ。ほぅ…。窓の外の世界では、しんしんと、悲しみが静かに降り積もっている。僕は、毛布にくるまり、耳を澄ましている。嗚呼まるで、繭の中にいるみたいだ。未成熟で、薄く柔らかな羽根は、微かにふるえ ている。ほぅ…。神様、僕はね、僕は…。小さな、浅い呼吸を繰り返し、思案する。問いかける。いつしか、それは祈りになって、羽化の夢へと堕ちた。