こんにちは、コーチの浅川透です。
ブログを読んでいただいてありがとうございます。
今回は、なぜ私が大病を患った方に対してセッションをするようになったのかということをお伝えしたいと思います。
難病患者が将来に対して確信と希望をもって行動できるようになる世界を作る
これが私のビジョンであり、ミッションです。
少々長いですが、少しの間おつきあいください。
私は学生のころから、実際かなえられるかどうかわからないにしても、夢を持っていました。
中学のころは心理学をマスターして悩める人のサポートをしたいと思い、心理学を学習。
高校以降は、環境問題に興味を持ち、研究の道を歩んでいました。
なにか目指すものを持っていると、頑張る気持ちも湧いてくる。
将来に貢献できる自分を思い描きながら、活動していました。
環境にも社会にも貢献できるエネルギー関連の会社に入りました。
これからここで何ができるのか? 当時はそんな想いを持っていました。
そんな形で社会人として活動を始めて、忙しかったものの仕事にも慣れてきました。
そして仕事終わりに職場の先輩たちと飲みに行ったりして、しんどいなりにも充実した日々を送っていました。
まだ、社会人として活動し始めたばかりで社会と環境に貢献していると言えるレベルのことはできていませんでした。
それでも、社会に係って、夢に近づけるヒントを探れる状態に満足していました。
そうやって活動していた社会人2年目の冬のある朝。
目が覚めて異変に気づきました。
周りの物すべてが2つに見えたのです。
最初、眼科に行きました。
片方の目の眼球が動いていないということはわかりましたが、その原因がわかりませんでした。
他にも病院に回りましたが、原因がわかりませんでした。
そして総合病院の眼科の先生に診察してもらった時に、神経内科に回されました。
「目が悪いのに、なんで神経内科に回されるのだろう?」
そんな風に思いながらも、言い知れぬ不安を感じていました。
検査の後、神経内科の先生にこんなことを言われました。
「あなたは多発性硬化症という難病にかかっています、すぐに入院してください」
どんな病気かは全くわかりませんでしたが、難病、と言われたときに目の前が真っ暗になりました。
「このまま目が治らないんじゃないか」
「あと何年生きられるのだろうか」
「仕事はできるのだろうか」
「両親は悲しむだろうな」
そんなことを考えていました。
入院して脳の検査をしてみると、これまでにも多発性硬化症が発症した形跡が十数か所も見つかって、驚きました。
確かに過去にも身体の調子がおかしくなることはあったのですが、まさかこれほどとは…
医者の勧めで、病院から本を借りて、入院している最中に自分の病気のことを調べました。
調べていると、いろいろなことがわかりました。
・多発性硬化症という病気は神経系の難病であること
・神経が炎症を起こし、ある日突然、身体の一部が動かなくなる場合があること
・一旦発症した症状は治ったり緩和されたりする場合もあるが、一生治らない場合もあること
・疲れやストレスで症状が発症すると言われているが、原因は明確にはわかっていないということ
このような情報を知って、私はさらに落ち込みました。
いつ発症するかわからない病気。
発症したら治るかすらわからない病気。
「もし、このまま治らなかったらどうやって生きていけばいいんだ」
そんな風に思いながら、病室の天井を眺めていました。
幸い目の症状は治って無事に退院しましたが、まだ私の心には闇が残っていました。
毎晩寝るときには病気の事を考え、
「朝起きたら身体が動かなくなっていたらどうしよう」
そんなことを自分に問いかけていました。
人と接するときには病気のことで何か言われてしまうのではないかと恐れ、友達の何気ない一言にさえ、過剰に不安を感じていました。
そして病気のことを考えると大きな仕事をすることが難しい、ということに気づきました。
私が夢を諦めなければならなかった瞬間です。
夢を諦めた状態、将来に希望を見ることができない状態になって気づきました。
夢や将来の希望がなくなると、頑張りたいという気持ちも満たされた気持ちも失われるということを。
張合いと希望を感じられない日々を過ごしていました。
そんな状態でしたが、自分を諦めたくないという想いから、ある目標を立てました。
「難病を持っていても、他の人ができないようなことをすれば、健康を感じられるのではないか?」という想いからフルマラソンの完走を目標にしました。
しかし、がんばっても病気が怖くて努力できなかったり、足が悪くて躓いてしまったり。。。
頑張っても5kmくらいまでしか走れないという状態が2年ほど続きました。
ある日本屋で書籍を散策していると、一冊の書籍に出会いました。
その本にはこんなことが書かれていました。
「成功の80%は心理的な要素である」
身体はともかく、精神的なものだったら何とかなるかも知れない。
そんな想いから、その本の著者のセミナーに参加しました。
そして、著者さんから習っている方からコーチングセッションを受け、こんな一言を言われました。
「もしあなたがマラソンを完走することができたら、他の人に勇気を与えられるんじゃない?」
この言葉を聞いて、私は初めて気づきました。
自分が抱えている病気にも、役に立つことはあるんだと。
心の中が晴れ渡り、希望が見えたのです。
これに気づいてから私の行動は大きく変わりました。
これまで病気に恐れを感じていたのに、病気にきちんと向き合えるようになりました。
そしてセッションから3か月後、私はフルマラソンを完走することができました。
この時期は自分を変えてくれたコーチングを学びながら、いつも通りに仕事をしていました。
そんな中で、マラソンのトレーニングをしていたのでこれまで以上に忙しい日々でしたが、達成することができました。
自分で何か達成することができたのが、本当にうれしかったです。
マラソン完走をきっかけに、本格的にコーチングを学ぶようになりました。
コーチングを学んだ当初は難病のような大きな病気を持った方にどうアプローチしていいか、ビジョンがはっきりしていませんでした。
難病患者をサポートする方法を模索するためにコーチングを提供しながら、NLP、ゲシュタルト療法、カウンセリング等の心を扱う分野を学びました。
それと並行して、難病や大病を抱えた後、その逆境を乗り越えた方の話を聞きに行きました。
その結果、気づいたのです。重い病気になった人でも、病気に対する思い込みが無くなり、大きな人生の目的が見つかれば、進んでいけるということを。
この気づきから、以下のような大病を患った方のためのセッションを作ることができました。
・カウンセリングセッションで病気に対する思い込みを取り除き、
・目的発見のセッションで今まで気づかなかった大きな目的を見つけ、
・コーチングで目標達成できるという確信と成果を手にして、
・病気と折り合いをつけるための方法を使って、望む人生を歩んでいく
心身の状態の悪い人に対して一度に全てのセッションをすることはしません。
気持ちだけ元気になりすぎて、体調を悪くしてしまうケースもあるからです。
一つ一つ現実を見つめて評価し、行動していくことが必要になります。
それでも一つのセッションが終わるたびに、セッションを受けた方の表情や気持ちが変わっていくことに気づきました。
自分のやっていることに大きな情熱と手ごたえを感じた瞬間でした。
これが、大病を持った方を対象にしたブログを立ち上げたきっかけです。
難病のような思い病気になったけれど、自信を取り戻したい。
望む人生を手に入れたい。
そう思うのであれば、まず最初に、恐れや偏見のない眼で自分を見つめることが大切です。
以下の項目をチェックしてみてください。
☑ 病気のせいで不幸だと感じている
☑ 誰も自分をわかってくれない、と感じている
☑ 人に感謝の言葉を言えなくなった
☑ つい、周りに当たり散らしてしまう
☑ (話す必要があっても)病気の事を人に話すのを躊躇してしまう
☑ 将来を考えると不安になって行動が滞ってしまう
☑ 病気に嫌悪感を感じてしまう
日常の中でこのようなことを感じている時間が長いのであれば、まだ病気に対してネガティブなイメージを強く持っているのかもしれません。
このような状態でいると、自分に対する価値や希望が感じられなくなって、最終的にはネガティブな結果を生み出してしまいます。
そしてあなたがそんな状態でいると、周りの人があなたを大切に思っていて感謝の感情を持っていてもあなたが気づかない。
もしくはあなたがその気持ちを受け取れない状態になっている可能性があるのです。
気持ちを受け取ってもらえなかった人はどうなるか、不満を感じてしまいますよね。
私自身も難病を患って心が折れそうになるような経験をしてきました。
だからこそ、同じような経験をする人を少なくしたいのです。
この事業を通じて、難病持ちの方の気持ちを改善したいと同時に、周囲の人の気持ちを受け止められるようになり、全員で幸せを感じてほしい、と思っています。
そして、大病を患った方が将来に対して、確信と希望をもって行動できるようになることを願っています。
最終的には、自身の辛かった経験をもとにして、難病の方や逆境の状態、マイノリティな環境にいる方に愛をもって手を差し伸べられる人が増える未来を信じて、サポートしていきます。
長々とした文になりましたが、最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました。
<資格>
・マイケルボルダック認定コーチ
・米国NLP™協会マスタープラクティショナー
・NLPヘルス認定コーチ
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