バンクーバー五輪の「国母和宏・腰パン&舌打ち騒動」を考えながら。


「普段チームの試合に出ているときは茶髪でもいいけど、WBCや五輪でジャパンに選ばれたら茶髪は許されないぞ。国民の代表なんだから個人の自由は通らないぞ」


 野球の世界でも、昨年や一昨年、そんな意見をずいぶん耳にした。


「公式ユニフォームを着崩すオレって、カッコいい。批判されても軽く受け流すオレって、もっとカッコいい!」


 二十歳そこそこの男子ならば、そんな価値観を振りまくことは、ありすぎるくらいよくある話だ。

それがどこで通用して、どこでは通用しないのか、その基準は何で決まるのか。その答えはない。


 ならば、これはどうか。


「茶髪にヒゲのプロ野球選手のオレって、カッコいい。プロなんだから見た目は関係ないだろ。グラウンドで結果を出せば文句はないだろ」

 これは正しいのか、正しくないのか。カッコいいのか、カッコよくないのか。


 では、こちらはどうか。



「今までは茶髪にヒゲだったんだけど、新監督が見た目にうるさい人で茶髪禁止らしいんだ。だから、すっぱりやめて黒い髪に戻したよ」

 これは正しいのか? 正しくないのか?

 カッコいいのか? カッコよくないのか?



結局価値観はバラバラで、正解なんかない。



自分のブランドをマネジメントする際に気をつけたいのは「一体誰が自分のブランドを広めるのか」だ。

俺ってかっこいいと思う前に


誰にかっこいいと思われたいのか、突き詰める。


自分をブランディングする上で味方となってくれる人はいったい誰なのか。


評判を作りたいなら、誰が評判を生み出すのか調べればいい。



これがブランドマネジメントの基礎です。


口コミマーケティングはその極論。

インナーブランディングももちろん。



たまにはちゃんと考えてるという証拠に!