下の子は、絶賛コロナ禍に、
幼少期だった。
幼稚園に入ると同時にマスク生活。
初めての先生の顔もお友達の顔もまともに分からないまま、
約2年を過ごした。
一番、人間としてのベースの時期に、
ちゃんとしたコミュニケーションがまともに出来なくて、
本当にかわいそうだなぁと思っていた。
まだまだ小さな幼児の我が子は、
すぐにマスクがズリ落ちてきて、
ズレたマスクを食べてるクセがあった。
すると、お友達にいつも注意をされるらしい。
小さいのに、
そんな注意のしあい。
悲しい世の中だなぁと思っていた。
でもね、
まだ小さな子どもたちは、
世間の流れと共に、
今じゃ付けている子は誰一人いない。
☆
上の子は、
ほぼコロナ禍明けと共に中学生になった。
我が子は、
入学式にマスクを外した。
でも、ほとんどの生徒はマスクをしていた。
登壇する時には外していいと周知されたらしいが、
クラスでしていなかったのは2.3人くらいだった。
そのあと、授業が始まる中、
我が子は率先してマスクを取ったらしい。
「オレがこのクラスのマスクを外すのを流行らせた。」
とあるとき彼が言っていたが、
思春期の成長期にマスクをして育った子たちが、
どれだけマスクを取るのが辛いことか。
先日観た合唱コンクールで胸が痛んだ。
息子の言ってた通り、
息子のクラスはほとんどの子がマスクを外して歌っていた。
でも、他のクラスでは、
大半の子がマスクを着けて歌っているクラスもあった。
もしかして、喉が痛いとか、風邪を引いているとか、
そういう理由もあるかもしれない。
でもね。
「取れない子」がほとんどだと思ったのよ。
恥ずかしい。
見せたくない。
見られたくない。
取るのに慣れてない。
みんなが着けてるから自分だけ取れない。
隠して覆われて、
多感な時期に生活して、
自分の顔を隠すことに安心して、
気持ちも隠せるし、
偽ることも出来るし、
面倒なことも避けれるし、
自分を評価されなくて済むし。
舞台の上で歌を歌って、
表現をしているという場面でよ、
マスクをほとんどの子がしてるって、
こんなに悲しいことある😣?
私はめちゃくちゃ心が痛む。
動物園の動物や、
水族館の魚を見てると、
少し悲しい気持ちになるんだけど、
それに似た感覚。
外しちゃえばいいのにって思うけど、
それすらも余計なお世話なんだろうなぁとか。
「取る勇気」よりも、
「取ることに対する嫌悪感」なのかなぁとか。
もうね。
やっぱり、悲しいのよ。私は。
コロナ禍で色々常識がひっくり返ったよね。
文化祭でも、
舞台に上がるほとんどの子がマスクを着けていて、、
心が痛んだ。
パフォーマンスは素晴らしいのに、
表現者の顔がほとんど見えないって、
どう常識??
職業柄、余計気になるのか?
マスクの向こうの顔を想像しながら、
この後、
この子どもたちは、
何年かかってマスクを取るのかなぁとか、
このままずっとマスクをし続けるのかなぁとか、
そんなことを考えながら、
舞台を見るって、
やっぱり悲しかった。
もちろん、生徒たちは、
おそらくそんなこと1mmも感じることなく、
超盛り上がってましたけどね🤣‼️
子どもたちのあの観る姿勢、
盛り上がる姿勢は、
本当に素晴らしかった。
表現するって、
やっぱりいいな。