下の子は、絶賛コロナ禍に、

 

 

幼少期だった。

 

幼稚園に入ると同時にマスク生活。

初めての先生の顔もお友達の顔もまともに分からないまま、

2年を過ごした。

 

一番、人間としてのベースの時期に、

ちゃんとしたコミュニケーションがまともに出来なくて、

本当にかわいそうだなぁと思っていた。

 

まだまだ小さな幼児の我が子は、

すぐにマスクがズリ落ちてきて、

ズレたマスクを食べてるクセがあった。

 

すると、お友達にいつも注意をされるらしい。

 

小さいのに、

そんな注意のしあい。

 

悲しい世の中だなぁと思っていた。

 

 

でもね、

まだ小さな子どもたちは、

世間の流れと共に、

今じゃ付けている子は誰一人いない。

 

 

 

 

上の子は、

ほぼコロナ禍明けと共に中学生になった。

 

我が子は、

入学式にマスクを外した。

 

でも、ほとんどの生徒はマスクをしていた。

 

登壇する時には外していいと周知されたらしいが、

クラスでしていなかったのは2.3人くらいだった。

 

そのあと、授業が始まる中、

我が子は率先してマスクを取ったらしい。

 

「オレがこのクラスのマスクを外すのを流行らせた。」

 

とあるとき彼が言っていたが、

思春期の成長期にマスクをして育った子たちが、

どれだけマスクを取るのが辛いことか。

 

 

先日観た合唱コンクールで胸が痛んだ。

 

息子の言ってた通り、

息子のクラスはほとんどの子がマスクを外して歌っていた。

 

でも、他のクラスでは、

大半の子がマスクを着けて歌っているクラスもあった。

 

もしかして、喉が痛いとか、風邪を引いているとか、

そういう理由もあるかもしれない。

 

でもね。

 

「取れない子」がほとんどだと思ったのよ。

 

恥ずかしい。

見せたくない。

見られたくない。

取るのに慣れてない。

みんなが着けてるから自分だけ取れない。

 

 

隠して覆われて、

多感な時期に生活して、

自分の顔を隠すことに安心して、

 

気持ちも隠せるし、

偽ることも出来るし、

面倒なことも避けれるし、

自分を評価されなくて済むし。

 

 

舞台の上で歌を歌って、

表現をしているという場面でよ、

 

マスクをほとんどの子がしてるって、

こんなに悲しいことある😣

 

私はめちゃくちゃ心が痛む。

 

動物園の動物や、

水族館の魚を見てると、

少し悲しい気持ちになるんだけど、

 

それに似た感覚。

 

外しちゃえばいいのにって思うけど、

それすらも余計なお世話なんだろうなぁとか。

 

「取る勇気」よりも、

「取ることに対する嫌悪感」なのかなぁとか。

 

もうね。

やっぱり、悲しいのよ。私は。

 

 

コロナ禍で色々常識がひっくり返ったよね。

 

文化祭でも、

舞台に上がるほとんどの子がマスクを着けていて、、

心が痛んだ。

 

パフォーマンスは素晴らしいのに、

表現者の顔がほとんど見えないって、

どう常識??

 

 

職業柄、余計気になるのか?

 

 

マスクの向こうの顔を想像しながら、

この後、

この子どもたちは、

何年かかってマスクを取るのかなぁとか、

このままずっとマスクをし続けるのかなぁとか、

 

そんなことを考えながら、

舞台を見るって、

やっぱり悲しかった。

 

 

もちろん、生徒たちは、

おそらくそんなこと1mmも感じることなく、

超盛り上がってましたけどね🤣‼️

 

子どもたちのあの観る姿勢、

盛り上がる姿勢は、

本当に素晴らしかった。

 

表現するって、

やっぱりいいな。