我が子がリレーの第一走者に立候補して、
希望通り、第一走者で決まった。
年が離れた兄弟だから、
ある時、公園で小学6年生に混じって、
ドロケイという遊びをやっているのを眺めながら、
「これは、自然と強くなるわ。。」
と確かに思った。
でも、人生初めてのリレーだし、
スタートでかなり全体が決まる。
練習では、
いつも1位2位を競り合う感じで、
その1歩が難しいようだった。
だからこそ、
周りの期待も膨らんでしまう。。
かけられる声も自然と多くなる。
本人もかなりの負けず嫌い。
色々と重なってはいただろう。
いよいよ。その時が来た。
1回目、我が子のフライング。
2回目、別の子のフライング。
その場の気合いが滲んでいる。。
3回目、キレイにスタートが決まった。
すごい競り合いだった。
数秒後、我が子がバトンを探している。
中間地点で応援しようと、グランドの反対側で見ていたので、
何が起こったのかハッキリ分からなかったが、、
確かに、バトンは地面を転がっている。。
「わ。
終わった。。」
それでも、転がるバトンを拾って、最後まで頑張った。
次の走者にバトンを渡して走り終わった我が子は、
そのあと、リレーを見ることもなく、
ずっと下を見て砂をいじっていた。
私だって、リレーどころじゃなかったよ。。
今まで、そんなに大きな失敗もしたことはない。
悔しいだろう。
申し訳ない気持ちもあるだろう。
自分を責める気持ちだってあるだろう。
いつも1位か2位につけてた赤組が、
結果、5位。。
リレーが終わって、
私も一人落ち込んで歩いていると、
スタート地点で見ていた同じクラスの仲良しパパさんが声をかけてくれた。
「みんなが団子でせってたから、
ぶつかって落ちてたよ。仕方ない。良くやった。」
園児用の輪っかのバトン。
面積が広いから確かにそれもあるだろう。
あの子がただただミスでやっちゃったかと思ってたから、少しだけホッとした。
ただ、子どもにはまずは近寄らなかった。
我が子の性格を分かっている。
とにかく、
人一倍負けず嫌い。
今は、親に声をかけられる方が苦痛だ。
しばらく経って、最後年長さんの見せ場、組み立て体操の前、
園児席の近くに言って、
何もなかったかのように満面の笑みで手を振った。
もちろん、笑顔は返って来ない。
ま、それでいい。
とりあえず、全部忘れて前に進め。
って伝わればいいかなって思ったけど。
閉会式で、
親子でダンスを踊ったり、
メダルをもらったり、
父母共に、一切リレーのことには触れない😊
本人にもすっかりいつもの笑顔が戻ってるし、
それでいい。
悔しさは、本人が一番感じていることだし。
終わったあとも散々お友達とグランドで遊び、
楽しい時間を過ごし、
帰ってきてすぐお風呂。
濡れた身体を拭いてあげながら、
私の口から自然に出てきた。
「リレー悔しかったね。」
「。。。」
子どもは黙った。
だよねぇ〜。。
空気が止まったのを心配して、
父親が離れたところから覗き込む。
少しして言葉が出た。
「オレのせいだ」
「大丈夫だよ!
せってたからバトン当っちゃったんでしょ!
仕方ない!よく頑張ったよ!ね!」
そのまま、力強く身体を拭き、
着替えておしまい!!
「さ!
みんなで星乃珈琲行こう!!」
そのあとももちろん一切その話はしない😊
☆
寝る時、一緒に寝室に向かう。
お布団に上がったとたん、
「くそー!
リレーくやしかった!!
くそー!くそー!!くそーーー!!」
子どもが何回も布団にパンチをしながら、声を出した。
やっぱり、
出し切れてなかったんだね。
悔しかったねぇ。
出せ出せ〜😊!
本当にすんごく良い経験したよ。
全てが上手く行くことしか考えてなかった彼にとっては、
本当に最大の天からの贈り物だ。
ここで、
成長があるんだよ。
強くなれるんだよ。
地球では本当に色んな経験が出来るね☺️
お疲れ様🥰🏅✨