こんにちはpedcardです。

 

寒くなってきましたね。皆さん風邪などひいていませんか?

RSウイルスも勢いを増している地域も多いと思います。

2歳未満の心疾患の患者さん、未熟児などで適応となる患者さん、しっかりシナジス打ってますか?

 

 

さて最近は緊急入院が多くて、それも私の当番の時ばかりで、なかなか落ち着いてブログをアップできていませんでした。でも日常診療と並行して勉強は続けていましたよ。

 

今日は小児循環器科医というよりも、一小児科医として大切な研修を受けてきました。

 

 

その名も「虐待防止研修会」です。

 

私のブログを読んでくださっている方はお子さんの健康のために情報を集めようとしているお子さん思いの親さんばかりだと思うので、世の中にそんなことが本当にあるのって思うんじゃないでしょうか?

 

最近では小児科医の中にも専門として集中治療を行っている先生も増えつつありますが、まだ多くの施設の小児集中治療の中心には小児循環器科医が関わることが多いのです。心臓治療の術前・術後が超重症なので、小児集中治療室(PICUといいます。pediatric=小児の、ICU=集中治療室です)のベッド数の半数以上が大抵心臓のお子さんで占められているからです。うちの病院にも小児集中治療を専門に研修されてきた先生がいますが、人数が足りないのでその先生だけで当番を回すことは不可能です。なので私たちも小児集中治療に関わっております。

 

そうすると残念なことに、「これって普通ではありえないよね?」というお子さんを経験することがあります。こどもは、決して赤ちゃんだけではありません、そういう特殊環境のお子さんでは自分の状況を説明仕切れないこともあります。小児科医は「こどもたちの代弁者」であり、「こどもを救う」ことが使命なので、私たちも虐待について勉強をし続けなければいけません。虐待をなくしたい、もし見つけたら最悪の事態に陥る前に助けたいのです。

 

医療関係者だけでなく、自治体など様々な組織が関わります。発見してから制度を勉強するのではなく、予め勉強しておくために研修会に来ました。

 

印象的だったのが、講師の先生が「虐待されている子どもはもちろん大切。でも虐待してしまう側にもサポートが必要なことがある」と言われていました。いつも「なんでこんな可愛い子どもに、こんなことをするんだ」と虐待をした人を責めていましたが、そういう視点もあるんだと思いました。私自身は聖人君子ではないので、心の底から虐待した人を助けることはできないかもしれませんが、自治体などの組織に適切に引き継ぎ、対応してもらえるようにはしなければいけないな、と思いました。

 

ということで、今日のブログはここまで。

 

長文を読んでいただき、ありがとうございました。

 

ではまた