8/8も母親の施設に行きました。

前日と同じように、ミルクティーを飲んでもらい、おやつを食べてもらいました。
昨日より飲むペースが早いので、喉が乾いていたのかもしれません。

飲み終わったあとで、母親の姉の会葬お礼の手紙を、母親に読んでもらいました。
戒名を○○にしたこと、四十九日法要と納骨を無事終わったことなどが書かれています。
ふつう自分の姉が亡くなったことを聞いたら、感情が高ぶるものですが、
今の母親にとって自分の姉が亡くなったことを聞いても、姉がいたことを思い出せませんので、
何を聞いても、「ふーん」って感じです。

それでも私は、「お母さんは三姉妹だったでしょー」「うん」
「○○さんは、○○に住んでる、お母さんのすぐ上のお姉さんだよ」「うん」
「御香典は、僕から出しておいたからね」「うん」
何を言っても思い出せないのですから、味気ない返事しか返ってきません。
わかっていたことですが、もしかしたら思い出すかもしれないし、健常者に説明するのと同じ様に説明しました。

その後に、昨日も見せた竿燈の写真と動画を見てもらいました。
「これはおとといあった竿燈まつりだよ」「この笛の合図で、寝ていた竿燈が徐々に起き上がってくるよ」と説明すると、「おー、すごいねぇ」と興奮していました。
引き続き、竿燈の演技をしているところの動画を見せると、「初めて見たっ」と興奮して言っていました。
私は「そうか、よかったねー」というので、精一杯でした。

その後、持参していた携帯用扇風機を見せました。
「これ、何だかわかる?」「うーん、これ」と言いながら、扇風機の羽根を指差します。
扇風機とわかっていても扇風機という言葉が出てこない様でした。
「いま夏だから、外は30度越えてて暑いから、持ち歩いているんだよ」「ふーん」
「ここにスイッチあるんだよ」といいながら、母親の顔に風が当たるように向きを変えました。
スイッチを何回か押して強風にすると、母親はめっちゃビックリした顔をしました。
「ごめんごめん」といい、弱にして、風を感じてもらいました。

前日も母親に言われましたが、私が半袖シャツを着ているのを指差し、寒くないの?と聞いてきました。
母親の中では、夏という意識はないようです。
あまり外に出ることもなく、部屋ではいつもエアコンで同じ温度に保たれているので、季節感を感じなくなるのも仕方ないかもしれません。

だからこそ私は季節感を感じてもらおうと、竿燈の動画を見せたり、扇風機を見せたりしています。
外に散歩に行けば一発でしょうが、外に連れ出すのはめっちゃ苦労するので(笑)、
少しでも今が夏だとわかってもらおうと、したことです。