時事通信などによると、
岩手県岩泉町の高齢者グループホーム「楽ん楽ん」で、9人が意識不明の状態になっているのを県警の機動隊員が発見し、その後全員の死亡が確認された。全員70歳以上とみられる。
同町では台風10号による大雨で、施設の近くを流れる小本川が氾濫、施設に水が流れ込んだとみられる。

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悲しいニュースですね(T_T)
一瞬、また大量殺人事件!?、かと思いました(^_^;)

Googleマップで見ると、山の中にあり、すぐ隣に川が流れている、平屋(1階建て)の施設の様です。
高齢者向けグループホームで、全員認知症で、要介護2から要介護4までいたそうです。
施設の定員は9人。常勤、非常勤合わせて職員は10人、夜勤職員は1人。
施設では、非常災害時の対応手順のマニュアルを定めて、避難、救出訓練を実施していました。

発見したきっかけは、同じ敷地内にある隣の介護老人保健施設から、建物が浸水し孤立したと救助要請があり、警察が駆けつけたら、隣のグループホームで遺体を発見したという。

岩泉町では30日9時に避難準備情報が出ており、要援護者など避難に時間のかかる人は避難行動を開始するようになっていた。

認知症で要介護4までいるのに、9人の老人を避難させることは大変だと思うけど、午前中から避難準備情報は出ていたんだし、老健の職員と協力して、老健の建物(こちらは3階建て)に避難させるとか、何かできたのではないでしょうか。

*追記*
テレビ朝日の報道によると、グループホームや老健のまわりは、流木のがれきが積もっています。
グループホームには職員が1人しかおらず、気がついた時には泥水がみるみる建物内に流れてきたそうです。
利用者をベッドの上にあげるなどして懸命に守ろうとしましたが、ベッドが浮くようになり、さらに水かさが増え、職員と利用者さん1人は柱に捕まっていたが、利用者さんは力尽きて、流されて溺れてしまったそうです。
隣の老健の職員がグループホームに助けに行こうとしたが、水の流れが早く体が流されるため、行けなかったそうです。
岩泉町では、避難準備情報は出していましたが、避難指示や避難勧告を出していませんでした。水が一気に増えたときは外は暗くなってきており、かえって危険と判断したためでした。

お悔やみ申し上げますm(._.)m

*9/2 追記*
読売新聞の記事によると
施設の運営団体の理事は、避難準備情報の意味を正しく理解せず、避難するのは避難勧告が出てからでいいと考えていました。