昨年、老人ホームにいる父親が誤えん性肺炎になった時のことです。

父親は寝たきりになり、酸素吸入の機械がついたり、腕には栄養の点滴の管がつきました。

父親がいた老人ホームは、グループ企業に往診専門の病院もありましたし、日中は看護師さんが1~2人常駐していました。

その看護師さんが、父親の口の中にたまった「たん」を吸入するようになりました。

夜などは父親が苦しそうにしていても、介護士さんは吸入しようとしませんでした。見かねて姉が吸入したこともありました。

厚労省のHP見て気づいたのですが、介護士さんがやらなかった理由は、たんを吸入する行為が「医行為」となっているため、医師か看護師か家族しかできなかったんですね。

でも平成24年からは、研修を受けていれば、介護福祉士や介護職員等でも、たんの吸引や経管栄養の行為を実施できるようになっていたのでした。

だから、夜いた介護士さんは研修を受けてなかったので、できないのでした。

医行為だから介護職ができないことって昔に比べるとずいぶん改善されたと思っていたけど、まだまだあったんですね。