成年後見制度ネタです。

成年後見人による横領事件を防ぐために、ある額以上の預貯金を持っている場合は、金融機関にほとんどの預貯金を信託し、家庭裁判所の指示書がなければ絶対お金を下ろせないという後見制度支援信託ですが、たくさんある金融機関の中で、商品として扱っているのはたった四行しかありませんでした。

・三井住友信託銀行
・三菱UFJ信託銀行
・りそな銀行
・みずほ信託銀行

これに千葉銀行(ちばぎん)が参入することを、7/20発表しました。

発表資料には、いくらから信託できるのか記載されていませんでしたが、
気になる信託報酬(手数料)は以下の通り

契約手数料 150,000円(税抜き)
管理報酬 3,000円/月(税抜き)
運用報酬 運用収益の中から一定の金額をいただきます。

契約手数料や管理報酬を取らない三井なんとかや三菱なんとかもあるのに、地域に根付いてる地銀なら、これら信託銀行に勝てると踏んだのでしょうか?

この後見制度支援信託を使おうとする人は、ある額以上の預貯金がある高額預金者です。その預貯金のほとんどを解約して、銀行から信託銀行にお金が流れることを意味しています。

地銀も、この後見制度支援信託を商品として提供していかないと、どんどんお客様が逃げていくかもしれないという危機感を持ったのかもしれないですね。