成年後見人に対して、不平・不満・苦情・疑問が出てきた場合、どうしたらいいんでしょう?

例えば…、
・本人の財産状況を教えない
・家族の面会を拒否するように施設に指示をする。
・何か言うと、家裁の指示だからと言い訳をして、拒否する。
・その他

できること
1. 書面で後見人に確認する
・後見人になぜそのようなことをするか、あるいはしないのか確認する。
・電話ではなく内容証明の方がよりいい。

2. 後見人の言動に関する証拠を集める
・いつ、こう言った、こうしたというメモを作りましょう。
・後見人に裁判所に提出した「後見業務報告書」のコピーを見せてもらいましょう。
・家裁に「後見事務報告書」の閲覧・謄写の申請を出す。ただし見せるかどうかは家裁の判断です。

3. 後見人が所属している団体に懲戒請求をする
・司法書士ならリーガルサポート、弁護士なら弁護士会に、証拠をつけて懲戒請求をします。
→家裁は年1回しかチェックしませんが、リーガルサポートは年2回チェックしています。

4. 家裁から後見人に注意してもらう
・家裁に上申書を出す
(ただし家裁は返事してくれるとは限りません)
・後見人がこういう風に不適切なので注意してくださいと「監督処分」の申請をする。
→家裁は後見人の言動を調べて不適切な部分があれば注意します。場合によっては辞任するように勧告するでしょう。

5. 家裁に解任請求をする

解任請求は最後の手段です。
懲戒請求をちらつかせればきちんとやってくれる場合もあるかも。

横領なら警察に告発するとか、損害賠償の請求をする訴えを起こすことも考えられます。