成年後見を利用するきっかけ

成年後見って、名前だけは聞いたことあるけどよくわからないって人が多いと思います。

成年後見ってどんな時に利用したらいいんでしょうか？

例1
父親が財産を残して亡くなった。認知症の母親は父親が亡くなったことは理解したが次の日には忘れていた。母親には遺産分割の相談ができないが、なんとか遺産分割協議書に実印を押させたい。どうしたらいい？

うちの例です(^_^;)
伴侶が亡くなったことを次の日には忘れるような人に実印を押させること自体、無謀な考えです。
母親の代理をする人を誰か選んでから遺産分割協議をする方法を選ぶべきです。

例2
親が介護施設に入所するので今後のために親の貯金を下ろそうとしたが、本人の意思が確認できないと言う理由で下ろせなかった。成年後見人ならokと言われた。

銀行によって対応が異なるようですが、厳しいところは成年後見人たててくださいと言うらしいです。

例3
親が繰り返し必要のない高価な物を購入している。判断能力が衰えて悪徳業者に騙されているようだ。対策は？

契約直後ならｸｰﾘﾝｸﾞｵﾌできますし、成年後見人をつければ、つけた後の契約なら取り消すことができます。

例4
親の世話を兄がしているが、兄はこっそり財産を使い込んでいるようだ。使い込みを防止することはできる？

兄弟仲が良くない時は第三者を後見人とする申立をして、その人に財産管理してもらうといいでしょう。

今後、認知症の人は増えます。成年後見を使うｼｰﾝも増えていくと思われます。