月夜に

あなたがいった言葉を

まだ覚えている


月夜に

あなたがいった言葉を

今も思い出す


「綺麗だね」


新月でも

半月でも

満月でも

ない

立待月


目に見えない月でも

二つに割れた月でも

まんまるの月でも

ない


そこにあった

立待月


「丁度いいね」

あなたが笑う

「丁度いいね」

私は微笑む


「何が」とは

お互い言わなかった


数年後


あなたも

私も


別々の場所で

別々の思いで

月を見上げる


完全な月を嫌う者同士が

完全な月を求めて別れた

あの日


完全な月を嫌う者同士が

完全な月を見つけたら

満月を見ようと

誓ったあの日に


「欠けたくらいが丁度いい」

そう言ってお互い見上げた

立待月


月を見ながら

私は思う


あれが十三夜なら

私たちは一緒にいられたのだろうかと


欠けた月が満ちていくように

一緒にいられたのだろうかと


今はもう

答えはなく


あなたへの祝福を

月に祈る




もしかしたら、別のブログで公開したかも?

閉鎖されてしまったので、こちらにアップ☆