「本当に行くの?」
『うん。行くよ。』
お父さんの転勤。
私の東京行きが決まった。
「行くなよ。」
そう、私の幼馴染はいう。
私だって、ここを離れるのは
幼馴染のそばを離れるのは
本当に本当に嫌。
幼馴染という存在。
でも、好きな人。
私の初恋の人―――。
『佳人(けいと)。
今までお世話になりましたッ!』
そういって私は笑った。
本当は“ダイスキ”って言葉を
付け足したかったけど・・・。
「おう。俺、高校卒業したら
東京の大学行く。
だから、それまで・・・・な。」
『うん。待ってるよ。』
そして
高校1年の冬。
私は東京へと引っ越した。
