人間の心というものは大変もろいものであると入院中に実感した。
俺は宗教というものを信じない。
それは間違いなく人間が作り出したもので、非常に自己中心的なものであるからである。
そんな実体をもたない宗教によりすがることなく、
現実世界に存在する自分の力をつかったり、他人の力を借りたりして、人生を切り開いていくことを俺はモットーとしている。
しかし入院中に生死をさまよったときに、俺はまちがいなく「神様助けてください」と助けをもとめた。
人間は自分の生活基盤がしっかりとしているときには宗教というものをあまり意識しない。
しかしいったん極度の困難な状況においこまれると、無力になり、得体のしれないモノによりすがる。
俺は宗教を信じないけど、ある人がそれによりすがることによって心が救われるなら、それでいいと思っている。
そのために宗教は存在するのだろう。
以前京都の法然院というお寺の住職さんの記事を読んで非常に共感することがあった。
「宗教なんていうのは普段なくていいんです。 人々が苦しんでいるときにそっと手をさしのべられるような存在でいいんです。人がいつでも駆け込んでこられるように寺はあるのですから。」
