小田原のベローチェは憩いの場
大風が吹いた翌日。こういう眠れなかった日は、家にいるより気分転換したい。外で仕事しようと小田原駅前のベローチェに。それなりにそれらしくPCを開いて仕事を始めると、レジに常連さんらしき70代くらいのご婦人が。「いつものあれね」なんて言いながら店員さんと談笑しています。そのご婦人が私の近くに着席したあとしばらくすると、同じくらいの年頃のご婦人が来店。近くに座ったお二人が話し始めました。(たぶん初対面どうし)「もう風が強くて……ほんと嫌ですねぇ」風が強くて困ってたのうちだけじゃなかった!と、うれしくて耳をそばだてると、そのご婦人は湯河原にお住まいらしい。しかも80代半ば。湯河原に住む方も、お買い物には小田原まで出てらっしゃるんですね。引っ越してきてから、小田原の商圏はかなり広そうだと感じていましたが、足柄から箱根、真鶴、湯河原あたりの方は小田原まで日常的に足を運んでいるようです。お話し相手になっていたもう一人のご婦人は小田原の方で、それぞれ小田原のよいところ、湯河原のよいところなどを話し始めたので、完全に仕事どころではなくなりました笑このベローチェ、客層に年配のおじいさま方も多くて、いつも窓際の席には3,4人陣取って談笑されていてとても楽しそうです。トルコやチュニジアのイスラム圏の街で、中年からおじいさんまで思い思いに街角やカフェでチャイを飲んだりたばこを吸ったりくつろいでいた、あのなんとも言えずのんびりした雰囲気(みんな特に仕事もしてなさそうなあの感じ)と同じ匂いを小田原のベローチェには感じます。この写真はチュニジアに行ったとき、地方の街のカフェで撮らせてもらったもの。たぶん一日中そこでそうしてるんでしょうね、というゆったり感。この空気感、小田原ベローチェも似てる……「あそこの店にいけば誰かしら居て、話ができる」って場所、すごくいいですよね。