以前こんなブログを書いてお茶室に行きたいと思いながら、もう秋になりました。
そんななか、小田原図書館でこんな自費出版本を見かけました。
「野崎幻庵と小田原」
菜穂女が仕えていた近代小田原三茶人の一人、野崎幻庵。
これはその幻庵自筆の書や自作の茶道具がおさめられた図録です。
近隣の人を招いて毎日のように茶会を催したという幻庵さん。
この本によると小田原の女性たちは、連日の茶会に赴くことを「野崎まいり」と称し、そんな女性たちの集まり「幻庵会」も生まれたとか。
野崎まいりのみやげは幻庵自作の茶器だったというからすごい。
前のブログに書いた小説「菜穂女につかわす」で描かれる幻庵さんも財界人なのに感性豊かでチャーミングなおじさんという印象でしたが、実物もきっと財力だけでなく女性たちがとり囲みたくなる魅力ある人だったんだろうなと思います。
小田原にはそんなわけで庶民の茶が隆盛したというけれど、今の小田原でもお茶会やってるのかな。
小田原に住むならお茶を嗜んでみたいなと、まだお茶室も見に行くまえから思ったりしています。
ちょうど今週末まで松永記念館で、三茶人の一人、松永耳庵の特別展も開催中。
「お茶をする、遊ぶ、生活する」
タイトルがいいですね。