演奏するひとによっても、音色はみんな違うし、好きな演奏もみんな違いますよね。
世界中にはたくさんの素晴らしい演奏家の方がいらっしゃり、時には(若い頃は演奏活動に力をいれていて、時には…ではなかったですが😆。)わたしも演奏する立場にもなります。
誰がお好きですか？とたずねられると、たくさんいらして考えてしまいますが、でも、やっぱり最近のわたしは、務川慧悟さんのピアノが大好きです。
うちの教室周辺は本当に静かで、レッスンの合間サンルームでお茶を飲みながら庭の木々を眺めるのが、ささやかな楽しみのひとつです。。
わたしは錦木という木が大好きで、錦木の葉が風にそよぐのをぼんやり見つめながら務川さんの美しいラヴェルを聴いていました。
胸に沁みて、すてきだなあってぼんやりと。
ソナチネ2楽章の途中で何かにぎゅっと掴まれるような感覚になり、なぜか、自然に涙が溢れてきました……
悲しいとか辛いとかの涙とは異質の、美しさの感動の涙なのだと思います。
小さな出来事です。
でも
この静かな感動を味わえることも、人生の中の素晴らしい豊かな時間といえるのかもしれません。
ピアノを通して音楽をより深く知ると、見える景色や感じる心がより大きく育ちます。
小さな生徒さん達にたくさんの感動に触れさせてあげたいと思っています。