コンサートのパンフレットを読んで、いくつか楽曲についてあげた感想ツイートのまとめ。
動機は、「untitled」の感想ブログ記事をあげている人に感化されて、改めてパンフレットを読んだ結果。
コンサートばかりで、パンフレットを踏まえた楽曲感想はここではまとめていなかったなあ、と思い出したから。
まあ、そもそも、そんなにパンフレットを踏まえて考えては、いない。
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1.Green Light
Green Lightの「入口」が、"「いつも」とは違う盛り上がる色とは?"(意訳)、みたいな部分なことが意外だった。
野球の「グリーンライト」、「青信号」を踏まえて、あの歌詞、あの演出になったと思うと、
この曲がアルバムでもコンサートでも1曲目であったことは必然。
止まっていたところから、「いつでも次、狙えまっせ!」「発車!GO!」で
「長い道のり刻んだMy Life 目の前照らすGreen light」が、そのままの今の景色でありすぎるし、
進んでいる中で「このてっぺんまだまだI'm the owner」って言い切るのがとってもかっこいい。
そして「The green light show me the way today」という歌詞にグッとくる。
その"green light"は我々なんだよなあ。
我々のペンライト、緑だもんね。
我々が照らしているんだなあ。
5×10の「一歩一歩近い道などないなら信じる道を行くしかないから」や、
La familiaの「ここから作っていく道みんなに届け長い道 1人で走るトップランナーが横に並んで走る道」を思い出す。
嵐って、横一列に並んで同じ歩幅で歩いているんだよね。
その道って照らさないと暗いよなあ。
5人がいくら同じ歩幅で同じ道歩いていても、その道を照らす人ってどうしても彼らには必要なわけで。
自分たちの道を作り、歩いていくためには"明かり"が必要という考えって、なかなか言葉にすることはないけれど、この人たちは忘れずにずっと持っていてくれるよなあ、と。
スケッチにある、
「だから安心してさ ほらいつもみたいに 僕らの進む方キレイに 照らしてよその笑顔で」っていう言葉に、何度も何度も胸を打つのと同じように。
変わらないね。安心する。安心するよ。
5×10の「先の山なら風で越える 飛べる 僕らの色で辺り染める」っていうのは、
"みんな=嵐を支える人"が照らしている道を嵐は歩いてはいるけれど、その色は「嵐色」。
決して、照らしてもらっているという意識だけではなくて、きっちりしっかり自分たちの色に染める強い意志があることが嵐らしくって。
ファンをしていて、「ありがとう」の思いを受け取ることも多いけれど、いつだって「ついて行かなきゃ」と思わすことはそうないのでは、と思う。
他の方を応援したことがないので分からないけれど、「見守らないと」や「これからも頑張ってね」のような感情って私は嵐に対してあまり抱かなくって。
ただ「ついて行かなきゃ」と思う。
「ついて行かなきゃ、ついて行って間違いないから」と思う。
アニバーサリーを迎えても、「今までありがとう!これからもよろしく!」ってそんな可愛いものではなくて、
「これからもついてこいよ!」って言われているこの感じが。
さすがに10周年の時はそんなことなかった気がするけれど。
あの時は、色んなタイミングが重なって、本人たちにとってもファンにとっても思いがけないことが多くて、本当に"感謝すること"で精一杯だった気がするから。
でもあれ以降、基本スタンスは「ついてこいよ!」だなあ。
その「ついてこいよ!」は、なんというか、信頼があってのこと。
一緒に歩んでいこうね、これからも色んな景色をみんなで見ようね、に対する強い思いの表れというか。
未来に対して自ら近づく、というか。
現在を見ているだけでは、難しいことをさらっとしてのけるというか。
自ら近づく、は、ファンをもきちんと巻き込んだ上で近づくの。巻き込んでくれるの。
だから、見守らないと、ではなくついて行かないと、と思う。
一緒にこれからも同じ景色を見たいと思う、思わせてくれる。
それは、見守るだけでは見られない気がして。
6.ありのままで
「ありのままで」の仮歌タイトルが「Master piece」だったと知る。
調べたら、一語で
masterpiece=傑作、代表作、また、模範例
のような意味だそうで。
少しくらいラフに行こう、の"スローペース"は比較的前向きな力強いものだったのか、と。
「ありのままで」というタイトルになることで、どちらかといえばなんでもない"日常や当たり前なもの"にもきちんと意味があるよって、
なんだか肯定する幅が広くなって、より飾らない日常に近い曲に感じられるようになったなあ、と。
おそらく当初は、
何もない日常も特別なものだよ、みたいな意味合いが強かったと思うんだけれど、
そういう意味合いよりは、
たまには何もない日常もいいよね、みたいな、スローペースな今をきちんと受け止めてくれる心の広さを大事にしたのかなあ、と。思う。
当たり前を当たり前ではない、それは特別なんだよ、というメッセージを込めて歌われることは多々あるような気がするけれど、
とことん当たり前は当たり前でそばにあるよね、あなたのままでいいよ、って貫いてくれる一息つける曲ってあまりないよなあ。
「ありのままで」も、最初に「Master piece」と題していただけあって、そういう「当たり前は特別」という要素はもちろんあるんだけれど。
結果として、特別でも「ありのままでいい」という結論に達したことがなんだかすごく嬉しい。
うまく言えないけれど。