家を出る前に、必ずAirPodsを外すことにしている。
※AirPods(えあぽっず)は、Appleのとても小さなワイヤレスイヤホンのこと。
しかし、半年前までは違った。
半年前までは、
家を出る
↓
エレベーターの前まで行く
↓
エレベーターのボタンを押す
↓
エレベーターが到着するのを待つ
↓
その間にイヤホンを外す
というルーティンだった(せっかち)。
「エレベーターの待ち時間にイヤホン外す」が変わったのは、半年前のある出来事のせいだ。
今日はそんなある出来事の話です。
半年前のその日、いつものように、AirPodsをつけたまま家を出た。
そして、いつものようにエレベーターの前に行き、いつものようにエレベーターの到着を待ちつつ、
耳からAirPodsを外した
と同時にエレベーターが到着し、
エレベーターの中からヤマト運輸の配達中の方が降りてきた。
私は、まさか人が出てくると思っていなかったので、たいそう驚き、
「わ!!!」と言い、
手に持った外したてのAirPodsを投げたのだ。
ええええ*\(^o^)/*!!
驚きのあまり、ぽーんと投げてしまった。
私の手から飛び立った1つの小さなAirPods。
放物線を描くAirPods。
その動きを目で追う私とヤマトの人。
AirPodsが宙をまう様子は、私たちの目に、スローモーションのようにうつっていたはずだ。
小さな小さなAirPodsは、
2人に見守られながら、
エレベーターの小さな隙間に、綺麗に吸い込まれていった。
>ええええええええええ
目を合わせる私とヤマトの人。
焦るヤマトの人。
「すみません!!!大丈夫ですか!????」
どう考えても絶対に大丈夫ではないのに、
なぜか焦りを悟られてはいけないと思う私。
全くもって意味不明なのだが、
「いつもAirPodsはそこ(エレベーターの隙間)に収納してますよ。
落としたんじゃない。しまったんですよ。」と言わんばかりに、落ち着いた様子で、
「大丈夫ですよ」と答えてエレベーターに乗り込んだ。
>閉まる直前までヤマトの人は謝ってくれていた
ほんと何やっちゃってんの*\(^o^)/*
エレベーターに乗り込み、ヤマトの人の目が離れた瞬間、
「あああああやってしまったーーーーー( ; □ ; )!!( ; □ ; )!!」と焦ったのはいうまでもない。
この日以降、必ず家を出る前にAirPodsを外すようになった。
また一つ賢くなってしまった。
なお、後日談として、AirPodsは以下の過程を経てきちんと戻ってきた。
まず、ヤマトの人に「大丈夫です」と虚偽供述をした「全く大丈夫ではない私」は、エレベーター内部に表示された電話番号に電話をする。
そして、
・AirPodsを落としてしまったこと
・可能であれば探してもらいたいこと
をお話しした。
電話の向こうのエレベーター管理の人は、慣れた感じで、
「はーい!探しときますねー!」と言ってくれた。
後日、
「AirPods見つけたんですけど、傷だらけですー!
できるだけ磨いてポストに入れときますねー!」
とポストに入れといてくれた。
世の中にはたくさんの親切な人がいるなぁと思ったのだ。