お久しぶりです。更新頻度低めで申し訳ありません。

 さてさて、今回は書評をしたかったんですが、少し緊急事態です。


 これより、多少の批判(悪口)を含みますので、苦手な方、不快に思われる方はブラウザバックを推奨致します。

 今回読んだのは百田尚樹氏の「フォルトゥナの瞳」です。私は百田作品は、「永遠の0」「BOX!」「プリズム」に続き、四作品目となります。
 しかし、正直にいうと序盤で読むのをやめてしまいました。という事で、最後まで読んでいない本について、書評をするのは私のポリシーに反するので、内容については触れません。
 というか、あらすじを見る限り、内容はありがちではありましたが面白そうでした。
 問題は文章の書き方です。
 私が無理だったのは地の文に感嘆符(!←これ)を使っていること。
 うーん・・・・・・。最近こういう作家さん多いですよね。やたらと感嘆符と疑問符を使いまくる方。
 如何なものかと思ってしまいます。原因は、若者の活字離れ。そして、ライトノベルの急激な普及でしよう。
 私は、ライトな文体も嫌いではありませんが(実際、ライトノベルも読みます)、それはそれ、これはこれです。一般文芸として出すならば、ある一定のレベルの文章は保ってほしい。(表現の自由と言われればそれまでなのですが) 
 私の持論ではありますが、地の文に使われる感嘆符っていうのは、滅茶苦茶手っ取り早く、文章を安っぽくする手段なんです。例えるならば、奥さんの愛情篭もったコロッケにドバドバとソースをかけている感覚。(ソース派の方、すみません)
 実際の例文を挙げると、
 ①その変わり果てた死体は、十年間探し続けた姉に違いなかった。
 ②その変わり果てた死体は、十年間探し続けた姉に違いなかった!

 どうでしょうか、②は滅茶苦茶軽いですよね。なんか楽しそうに思えてしまいますよね。シリアスなシーンで使うと台無しになってしまいます・・・・・・。

 今回、「フォルトゥナの瞳」は、あらすじなどから、とてもシリアスな内容だと伺えました。そうであるにも関わらず、序盤からポンポン出てくる感嘆符。ちょっと無理でした。
 多分、普段一般文芸や純文学を読まない人には読みやすくなるんでしょうけど、私には非常に読みにくく、今後の展開を面白くなさそうと思わせる結果となってしまいました。

 近年、そういう書き方をする作家さんが増えて、活字中毒は肩身が狭くなってきているなあ、と感じます。慣れてしまえばそれまでなんでしょうけどね。

 ちゃんと、最後まで読んでからまた書評はしたいと思います。
 では、今回はこの辺りで。