お風呂は冷えるから、必ずシャワーを数分流してから、母をお風呂へ。入浴は、母は手の圧力が無いので、私が毎回入浴介助へ。背中だけ、どうしても洗えない。タオルを背中に向けても、手が上手く背中へ向いてくれない。初めの頃は、全く分からず、私は台所で洗い物をしていた。異変に気付き始めたのは、いつも背中だけ痒くて、掻き始め、掻き傷を作っていた。母に『背中どうしたの?』と聞くと、終始黙り込む。やっと口を開いて『洗えない…』と。最初、洗えない?どうして?と母に聞こうとしたけど、理解出来た。ペットボトルの蓋の開け締めも上手く出来なくなったの知っていたから。それからは、黙って、お風呂の用意をして、母の入浴介助へ。母の背中を洗う時にいつも思う事がある。『この身体で、祖母と姉と私を支えてくれたんだ』と。だから、次は、私が母を支える出番。どんな小さなサインも見逃さないで、母を楽にさせたい。今は、色々な母の感情が愛おしい。