【原辰徳監督辞任】 停滞解消への一歩となるか
CS敗退を受け、原監督が辞意を表明しました。
今季は2年契約の2年目。
球団も意思を尊重することになるでしょう。
のべ12年に及ぶ監督業。
リーグ優勝7回、日本シリーズ制覇3回(出場5回)という実績は近年の監督の中でもずば抜けています。
特に巨人軍の低迷期、混乱期にあって、選手をしっかりと束ね、「勝利」という結果で苦難を乗り越えてきた手腕は見事というほかありません。
本当にお疲れ様でした。
しかしながら、ここ数年のチームは、原さんがおっしゃるように劣化の一途を辿ったのは確かです。
小笠原、ラミレス、谷の衰退と移籍。
ケガがちになった阿部、高橋由。
成績が頭打ちにになった坂本、長野。
FAで加入した杉内、村田も活躍は長続きせず、大竹、相川の獲得に至っては有望な若手選手を代替選手として奪われ、チームから活力を奪ったような気がします。
投手陣もしかり。
内海は肉体の変化に対応できず低迷。
山口、マシソンは明らかな勤続疲労。
宮国、小山といった期待された若手も伸びきれず。
菅野も肝心な時に勝負弱く、立場に応じた実績を残せていません。
ここ数年でチームに新しい風を運んだ選手…と言って思い当たる選手は皆無です。
その原因は何だったのか。
はっきり言いますが、それは原監督の存在そのものだったと思います。
原監督は「勝負師/軍師」として秀逸です。
勝利のためには、選手の個性や得手不得手は二の次。
戦略を遂行する手駒として選手を扱い、選手に納得させ、選手に実行させる将としての手腕。
それこそが、チームを勝利に導いてきたわけですが、同時に選手の伸びしろも犠牲にしてきたと私は思います。
大型野手としての成長を期待された大田はその典型でしょう。
私見では、長野もかなり犠牲を強いられた一人だと思います。長野の資質はかつての三冠王・落合に匹敵すると私は思います。
チーム打撃も大事ですが、もっとのびのび見守っていれば、長距離を打てる打者として地位を得ていたと思います。
坂本も同様ですが。
巨人軍というチームから自分の戦略に合わない部分をそぎ落として戦ってきた原監督。
その代償として巨人軍は原監督の戦略に合わない部分を失いました。
今残っているのは「原監督の搾りかす」と言ってもよいかもしれません。
そういう状態で、原監督は「潮時」という言葉を残してチームを去っていきます。
残された巨人軍はどうするのか。
なによりも原監督仕様になったチームを立て直すことが必要です。
次の監督が自分の色に染め直しやすいように。
選手の意識をリセットしなければなりません。
秋季練習で自分を見つめなおし、どういう選手になりたいのかを再認識してもらわなければなりません。
坂本、長野は今の延長線上の選手で生きていくのか、違うステージを目指すのか。
大田や中井、立岡、小林ら中堅選手は、来年以降、チーム内でどのような位置を獲得したいのか。
内海や山口、亀井ら30代選手は、選手生活の最後をどのようなフィニッシュで迎えたいのか。
「原巨人の一員」としてではなく、一人の選手として自分を立て直す必要があるでしょう。
一方、フロントは、原巨人の足りないところではなく、現有選手個々の能力、将来像を鑑みて、その不足部分を補うような補強を心がけなければなりません。
今季は得点力不足に泣きましたが、それは「原野球の得点力不足」であることを理解しなければなりません。
別の監督ならば、違う結果が出ていたかもしれません。
近視眼的な補強に陥ると、現有選手たちのモティベーションは下がるでしょう。
それは、来季以降の更なる停滞につながっていくことになるかもしれません。
短絡的にFAや外国人選手の補強で来季を迎えることのないよう、切に願います。
★個人的に見た巨人軍の補強ポイント
①左打ちの長距離打者(できれば外野手)
⇒ドラフトで数年後をにらんで補強。FAは不要。短期的には外国人でも可
②即戦力の先発投手
⇒ドラフトで指名。スピードよりも制球力、野球頭脳レベルの高い投手。
左右どちらでも
③将来性豊かな高校生投手
この3点で十分でしょう。
残りは、現有戦力のレベルアップで十分補えます。
今季は2年契約の2年目。
球団も意思を尊重することになるでしょう。
のべ12年に及ぶ監督業。
リーグ優勝7回、日本シリーズ制覇3回(出場5回)という実績は近年の監督の中でもずば抜けています。
特に巨人軍の低迷期、混乱期にあって、選手をしっかりと束ね、「勝利」という結果で苦難を乗り越えてきた手腕は見事というほかありません。
本当にお疲れ様でした。
しかしながら、ここ数年のチームは、原さんがおっしゃるように劣化の一途を辿ったのは確かです。
小笠原、ラミレス、谷の衰退と移籍。
ケガがちになった阿部、高橋由。
成績が頭打ちにになった坂本、長野。
FAで加入した杉内、村田も活躍は長続きせず、大竹、相川の獲得に至っては有望な若手選手を代替選手として奪われ、チームから活力を奪ったような気がします。
投手陣もしかり。
内海は肉体の変化に対応できず低迷。
山口、マシソンは明らかな勤続疲労。
宮国、小山といった期待された若手も伸びきれず。
菅野も肝心な時に勝負弱く、立場に応じた実績を残せていません。
ここ数年でチームに新しい風を運んだ選手…と言って思い当たる選手は皆無です。
その原因は何だったのか。
はっきり言いますが、それは原監督の存在そのものだったと思います。
原監督は「勝負師/軍師」として秀逸です。
勝利のためには、選手の個性や得手不得手は二の次。
戦略を遂行する手駒として選手を扱い、選手に納得させ、選手に実行させる将としての手腕。
それこそが、チームを勝利に導いてきたわけですが、同時に選手の伸びしろも犠牲にしてきたと私は思います。
大型野手としての成長を期待された大田はその典型でしょう。
私見では、長野もかなり犠牲を強いられた一人だと思います。長野の資質はかつての三冠王・落合に匹敵すると私は思います。
チーム打撃も大事ですが、もっとのびのび見守っていれば、長距離を打てる打者として地位を得ていたと思います。
坂本も同様ですが。
巨人軍というチームから自分の戦略に合わない部分をそぎ落として戦ってきた原監督。
その代償として巨人軍は原監督の戦略に合わない部分を失いました。
今残っているのは「原監督の搾りかす」と言ってもよいかもしれません。
そういう状態で、原監督は「潮時」という言葉を残してチームを去っていきます。
残された巨人軍はどうするのか。
なによりも原監督仕様になったチームを立て直すことが必要です。
次の監督が自分の色に染め直しやすいように。
選手の意識をリセットしなければなりません。
秋季練習で自分を見つめなおし、どういう選手になりたいのかを再認識してもらわなければなりません。
坂本、長野は今の延長線上の選手で生きていくのか、違うステージを目指すのか。
大田や中井、立岡、小林ら中堅選手は、来年以降、チーム内でどのような位置を獲得したいのか。
内海や山口、亀井ら30代選手は、選手生活の最後をどのようなフィニッシュで迎えたいのか。
「原巨人の一員」としてではなく、一人の選手として自分を立て直す必要があるでしょう。
一方、フロントは、原巨人の足りないところではなく、現有選手個々の能力、将来像を鑑みて、その不足部分を補うような補強を心がけなければなりません。
今季は得点力不足に泣きましたが、それは「原野球の得点力不足」であることを理解しなければなりません。
別の監督ならば、違う結果が出ていたかもしれません。
近視眼的な補強に陥ると、現有選手たちのモティベーションは下がるでしょう。
それは、来季以降の更なる停滞につながっていくことになるかもしれません。
短絡的にFAや外国人選手の補強で来季を迎えることのないよう、切に願います。
★個人的に見た巨人軍の補強ポイント
①左打ちの長距離打者(できれば外野手)
⇒ドラフトで数年後をにらんで補強。FAは不要。短期的には外国人でも可
②即戦力の先発投手
⇒ドラフトで指名。スピードよりも制球力、野球頭脳レベルの高い投手。
左右どちらでも
③将来性豊かな高校生投手
この3点で十分でしょう。
残りは、現有戦力のレベルアップで十分補えます。