寒くなりましたね
ようやく冬本番、熱燗が美味しい季節です。
今回のお話は13歳の柴犬、未避妊の女の子の事。
この子は元々当院の患者さんで緑内障(目の眼圧が上がりやがて失明してしまう怖い病気)とアトピー性皮膚炎で治療をしていた子でした。
再診で来られた際にはいつもの定期検診かなと思いきや、頻尿(何回もオシッコをいきたがる)と排尿痛(オシッコをする時に痛くて鳴く)という主訴。
膀胱炎を疑い、尿検査とお腹の超音波検査で膀胱をのぞいた所、
見えてしまったのです、見つけてしまったのです
膀胱の直ぐ前方にある握りこぶし大の大きな腫瘤が・・・。
オーナーさんに説明をし、手術にこの子が耐える事が出来るのか? 完全摘出できるのか?
これらの事を調べる為に血液検査、レントゲン検査、腹部超音波検査を行った所
この大きな腫瘤は『脾臓』が原発であることが分かり相談した結果今回摘出手術を行う事となりました(もちろん主訴の膀胱炎も並行して治療しています)。
以下手術と腫瘤の写真です、苦手な方はここで終了です
術後も大変元気よく、当日の退院としました。
この腫瘤が良性なのか悪性なのかは今現在病理検査に依頼し解析してもらっている所ですが
たとえ良性でもコレくらい大きくなってしまうと破けてしまい、お腹の中で大出血をおこし命に関わる
事もあります。
『脾臓』という臓器は特殊な臓器で例えば『肝臓』や『腎臓』などの臓器と違いこのように問題がおき
ても血液検査では発見される事はほとんどなく、脾臓の腫瘤が破けて出血を起こさないかぎり症状もあ
らわれません。
ですので今回のような『たまたま発見できた』というケースはある意味非常にラッキーだったのかもし
れません。
あとは検査の結果が良性である事を祈るばかり。。。
頑張ったねチャコちゃん、長生きしようね
東大阪市 ピース動物病院
外科部長 成田和博
ようやく冬本番、熱燗が美味しい季節です。
今回のお話は13歳の柴犬、未避妊の女の子の事。
この子は元々当院の患者さんで緑内障(目の眼圧が上がりやがて失明してしまう怖い病気)とアトピー性皮膚炎で治療をしていた子でした。
再診で来られた際にはいつもの定期検診かなと思いきや、頻尿(何回もオシッコをいきたがる)と排尿痛(オシッコをする時に痛くて鳴く)という主訴。
膀胱炎を疑い、尿検査とお腹の超音波検査で膀胱をのぞいた所、
見えてしまったのです、見つけてしまったのです
膀胱の直ぐ前方にある握りこぶし大の大きな腫瘤が・・・。
オーナーさんに説明をし、手術にこの子が耐える事が出来るのか? 完全摘出できるのか?
これらの事を調べる為に血液検査、レントゲン検査、腹部超音波検査を行った所
この大きな腫瘤は『脾臓』が原発であることが分かり相談した結果今回摘出手術を行う事となりました(もちろん主訴の膀胱炎も並行して治療しています)。
以下手術と腫瘤の写真です、苦手な方はここで終了です
術後も大変元気よく、当日の退院としました。
この腫瘤が良性なのか悪性なのかは今現在病理検査に依頼し解析してもらっている所ですが
たとえ良性でもコレくらい大きくなってしまうと破けてしまい、お腹の中で大出血をおこし命に関わる
事もあります。
『脾臓』という臓器は特殊な臓器で例えば『肝臓』や『腎臓』などの臓器と違いこのように問題がおき
ても血液検査では発見される事はほとんどなく、脾臓の腫瘤が破けて出血を起こさないかぎり症状もあ
らわれません。
ですので今回のような『たまたま発見できた』というケースはある意味非常にラッキーだったのかもし
れません。
あとは検査の結果が良性である事を祈るばかり。。。
頑張ったねチャコちゃん、長生きしようね
東大阪市 ピース動物病院
外科部長 成田和博