４．田んぼ

　わたしの住んでいる地域は、田んぼが多くあります。

　いくつかの田んぼには、もう水が張ってあり、トラクターやコンバインが、がしがし動いています。
　今も、わたしの後ろのほうから、かえるの鳴き声が聞こえています。
　水が張ってあると、風が冷えて、涼しくてよいです。
　代わりに、蚊は増え放題ですが。

　耕したばかりの、まだ水の入っていないところもあります。
　そばを通ると、土の香りで、落ち着きます。
　アスファルトで覆われている地面からは、あまりいい香りはしません。
　
　
　田んぼには、四大元素がみんなあります。
　耕したときの土の感じ、
　水を張った時の、水の感じ、
　田んぼを飛ぶ鳥の、空気の感じ、
　わらを焼いたときの、火の感じ。
　
　ここのところ、すこしずつ、田んぼが民家に変わっていっています。
　田んぼが小さくなるのは残念ですが、
　ガーデニングをする家が多いので、それを見るのが楽しみでもあります。
　
　田んぼを見ていると、
　田んぼがあって、それからこの街があるんだな、と思います。

　
　ところで、わたしの書く文章は、コメントを書きづらいと、感じるかもしれません。
　それは、意図的というか、自覚して、そうしています。
　なので、どうか創造力を使って、書いてください。
　コメントをいただければ、何度も読み返します。
　返事を書くか書かないかは別として、
　じっくり味わいます。

　前回の文章に、まぎらわしいところがあったので、補足します。
　精油の成分を化学工業的に再現する、ということではなくて、
　化学工業によって作られる化合物を、植物の精油から抽出し得るのではないか、ということを言いたかったのです。
　確かではありませんが、成分を選択的に抽出することは、超臨界炭酸ガス抽出法でできるようです。