スコットランドの田舎へ引越してもうすぐ1年。全くなじめておらず楽しめていない。

 

 ロンドンに留学していた時は、毎日が充実しており生活に活気があった。ではなんで同じ英国内のスコットランドでは真逆な気持ちになるのだろうとこの1年悶々としていた。ロンドンは都会のためカフェや博物館がたくさんあったり交通の便も良く、交通費も安い。一方スコットランドの田舎は車社会でバスも1時間に1本、語学学校もなくカフェもほとんどなく森ばかり。このことが理由だとずっと思っていた。

 

 最近晴れた日に都会エディンバラの公園へ行ったのだが、この上なく居心地がよかった。皆好き好きに日向ぼっこを楽しんでいる。今住んでいる田舎の公園では感じた事のない居心地の良さだった。そこでやっと気づいた。私は多国籍文化が好きでそこに居心地の良さを感じていたのだ。ロンドンは多国籍文化の中で外国人扱いもされず、差別的なこともなく自分の思い描いていた「ザ・海外」だったため楽しかった。一方、今住んでいる所は白人系地元民が7割ほどで、他は東欧系の白人とインド系の移民が多い。ヨーロッパから出たことがない人も多く、基本とてもシャイだが他人へのマナーに厳しくアジア人に対してもネガティブな感情の人が多い。しかしこれが本当のイギリスなんだと思う。私が好きだった「イギリス」は、あくまでもロンドンというイギリス人のほとんどいない多国籍文化であって、本当のイギリスではなかったのだ。だがこれに気づいたとて、どうにもならない。都会へ引っ越すか、日本へ戻るかまたはこの田舎でなじんでいくしかない。単身ならば、都会でVISAの期限まで過ごし更新せずに日本へ戻ること間違いないと思う。