北九州市は18日、同市八幡東区高見2の板櫃(いたびつ)川の親水公園で、後ろの片足がない幼体のツチガエルが大量に見つかったと発表した。他の魚類などに異常は見つかっていないが、市は公園を立ち入り禁止にし、北九州市立大などに水質と土壌検査を依頼して原因を調べている。

 市によると、5月8日、親水公園「水辺の楽校(がっこう)」で遊んでいた子供が後ろの片足がないカエルを捕獲し、市に連絡してきた。同9、10、12の3日間、市の学芸員が現地調査した際にも、捕獲した90匹中、45匹が後ろ足が1本無かったり、短かったりした。いずれも体長2~3センチの幼体。川で実施した水質調査の速報値では26項目中、これまでに22項目で異常がなく、残る4項目は結果が出ていないという。また、カエルの異常は公園以外では確認されていないという。

 小野勇一九大名誉教授(動物生態学)は「同じ場所の半分のカエルの足が欠損している例は極めて珍しい。化学物質の影響や遺伝異常、卵の段階で足になる部分が寄生虫に食べられたりすることもあり、さまざまな原因が考えられる」と話している。【高橋克哉】

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