トランプ新大統領が就任した、米の大方のメディア、日本のマスコミ報道からは、あまり感動が伝わってこない。就任演説も歴史的に短く、アメリカ第一が目立ち、アメリカらしい「民衆主義」「平等」「活力」「世界のリーダー」などの言葉が全くなかったからのようだ。また、国家元首としての格調もなかったようだ。

 新大統領は国民の「団結」を訴えたいた。これも、選挙選から差別的な発言が続いていることから、『ホワイト』アメリカンの団結に聞こえる。現に報道レベルでは、就任式参加者がオバマ前大統領就任時の半分以下だったようで、また、移民国家アメリカらしからぬ、ほとんどが『ホワイト』だったようである。

彼ら一部の『ホワイト』アメリカンは自分たちの国アメリカと思い、愛国心を訴え、自分たちの既得権擁護をトランプ新大統領に託しているようだ。

新大統領は、これもまた、イレギュラーな「ツイッター」で、“愛国心が有れば肌の色に関係なく”アメリカンであると、訴えている。だから『団結』しようと。なかなか、他の人々には伝わらないのではないだろうか。ムスリム、アジア、アフリカ、ヒスパニック系、特に隣国メキシコ系米国人は、自らのルーツ、宗教を散々こきおろされて、「信頼・団結」とはならないだろう。

米中西部の製造業従事のホワイトたちに面と向かって「お前らが、ノンビリ、時代遅れの、労働にしがみついてるから、仕事がなくなるんだ」と言って、でも「団結」して頑張ろうと伝えて、はたして彼らは納得するだろうか。

 言うまでもなく人は自分に愛着がある、そして、そのことをお互い認め合うことが「民主主義」の基本だと思う。そのことが「寛容」であり、権力者からの不当な弾圧から我々「弱い」人間を守る「団結」の根源であると思う。他者、反対者を認めない「不寛容」は移民・多様性国家アメリカ、そして民主主義には似合わないと思う。