I'm Swayin' In The Air -34ページ目

遠くの彼方で妖しく光るもの
吸い寄せられ足を止める
その傍らを部活を終えた球児が通り過ぎる
思い思いに楽しげに言葉を交わしながら
お互いの表情すら見えない暗闇を
元気一杯に
優しく奏でるコオロギ
揺らめく樹木
家路に急ぐ車
軽やかに
そして、力強く走り去る人々
自分の心に鍵を差し
ギアを上げ歩を進める
この暗闇の中の
それぞれの営み


重くのし掛かる体のだるさに自由を奪われ
ゆっくりと首筋を捻りながら空を見上げる
どんよりとした低く厚い雲が視界に広がり
脳内を刺激する
柔らかく力強い風を感じ
草木がざわめき
体のすべてを刺激する
疲れた体、首筋の痛みを柔らかく包み
癒される感覚を肌で感じ
力強い風がすべてを洗い流す


昨夜の霧雨がその粒を大きくし
大地に強く打ち付ける
アスファルトの通りに
緩やかに落ち窪んだ通りに
大きな水溜まりが
色づき始めた草木は
柔らかな滴を残し
その美しさに色づけする
今日のあなたにも

