パソコン修理業を開業して約20年が経過しましたが、
OSはWindows2000でハードディスクの容量は数十ギガの時代でした。
パソコンの不具合の殆どは現在と同じくハードディスクの劣化でした。
症状としては「Windowsが起動しない」「起動中フリーズする」「起動後ファイルのコピーができない」等。
ハードディスク交換、Windowsの再インストール、Officeのインストール、設定・・・
お客様のご希望の多くは、パソコンの復旧の他にデータ復旧でしたが、
パソコンからハードディスクを取り外し、作業用パソコンに外付けし認識すれば
フォルダやファイル単位でコピーしていました。
しかし、死にかけのハードディスクからはファイルのコピーができない状態が多く
お客様にはデータは諦めて頂いておりました。
まれに、どうしてもデータが欲しいという場合は、東京のデータ復旧業者へ依頼しました。
見積料金は安くても10万円、多くは30~50万円でした。
30万円を超した場合は注文される事はありませんでした。
開業後年数が経過する毎に、データ復旧を希望される方が多くなり、
なぜデータ復旧料金は高額なんだろう?? という疑問から調査を開始し
以下の結論に至りました。
・ハードディスク(以降、略してHDD)の障害には、論理障害と物理障害がある事。
・(A)論理障害はHDDの新旧に関係なくファイルシステムの損傷が発生する事。
・(B)物理障害はHDDが古い程発生する事。多くは不良セクターと呼ばれるプラッタの劣化である事。
・(C)まれに開封をし部品交換をしないと復旧できないがある事。
(A)と(B)が半々に多く、パソコンの修理業者が遭遇する案件としては殆ど。(業者によりCをメインのビジネスとされているが)
Aはソフトウェアで解決できる事が多いが、ソフトウェアにもそれぞれ特徴があり、障害の状態により1種類では対応できない。
とりあえず10種類を準備した。
(B)はパソコン+ソフトウェアだけでは解決できない。
データ復旧装置が存在し、高額な業者はどこも利用している。
PC-3000が最も多く、次にデータコンパスとHDドクター、インサイト等。
私は、悩んだ末PC-3000とデータコンパスとHDドクターを導入した。
購入する迄の道のりも遠かった。何処しも販売されていない。代理店も注文を受け付けてくれない。
どれも説明書は簡単な物しか付属していなく、全て英語やロシア語。ハードルが高い。
メーカーサポートを受けるにも日本語は通じない。
サポートは1年で期限が切れる。
基本的な操作をマスターするのに1年以上かかった。
教えている業者もあるが、1日間で30万円。1週間はかかるので200万円。
地方にいるとホテル代や交通費もかかる。
ここまでの道のりは遠かった。