伊藤 禎高 -10ページ目

伊藤 禎高

たまに書きます

学校って友達と遊べるから行きたくないなんて理解できない。下校時刻過ぎてもなるべく遅くまで学校にいたい、と思っていた僕でも、唯一行きたくない人の気持ちがわかる時があった。

数学の学習塾でのこと。

その日の最後の問題で、解けたら帰って良いっていうところだった。

隣の人と答案を交換して丸ツケをし、合ってたら先生の所に持って行って見てもらってオーケーなら帰ってよしになる。

僕は隣の子に丸ツケしてもらったら合っていたので喜んで先生に見せに行った。

ところが、見せたとたんに先生は怒り出して僕に対してひどいことを次々と言い始めたのだ。

何が起こったのか最初はわからなかったが、途中で事態を把握した。

隣の子は僕の親友で、早く一緒に帰りたかったので間違っていたのに丸をつけたのだ。

だが僕が頼んで丸にしてもらったわけでもないので僕にアレコレ言われてもどうしようもない。

非を認めようとしない僕に先生は怒鳴ったり机を叩いたりして罵詈雑言を吐いた。完全に人格まで否定する言葉を投げつけた。

30人くらいいた教室のみんながこっちを見ていた。

この時僕は中学3年生で同じ教室には面倒見てやった後輩もたくさんいたし姉も姉の高校の同級生もいた。

僕は自分は問題を誤回答しただけで悪いことをしたわけではないとずっと主張し続けた。先生は僕がズルをして人の目をあざむこうとする腐った性格をしたヤツだとののしる。

全く聞き耳を持たない先生を説得するのは無理だと思った僕は、丸ツケしてくれた友人にも悪いと思い、今きっかり僕はこの塾をやめますさようなら、と言って教室を出た。

追いかけて来て大声を出している先生に、今後もう僕は数学は2度と勉強しません、させたかったらあなたが僕に謝罪してください、と言い返して背を向けて去った。


その通り僕は2度と数学は勉強しなかった。

僕の進学した県立静岡高校は県一番の進学校でトップは東大京大に行く。僕は国語や英語は学年トップクラスだったが数学と理科がカラッキシだめで、数学が出来ないために人生を棒に振った。

しかし人の意地として、あそこで非を認めるわけにはいかなかった。

今にして思えば意地を張らずに柔軟に対応して数学も勉強したら上手く世渡りできたのに、とも思わなくもない。あるいは数学をもっと理解していたら広がった知識や世界があったのにとも思う。だがあの時僕に対してケチョンケチョンに言った先生にはどこかで反省してもらいたい。僕の事例でなくてもあのやりようではどこかで気付かされるような場面に出くわしたのではないかと思いたい。

当時生徒会長をしていた僕の所に後輩が来て、あの時教室にいた生徒はみんな事態をわかっているから、塾に戻ったらどうか、と言ってきた。僕は先生の方から謝りに来ない限り戻らないと言った。後輩は、私たちが先生に話してみますと言ったが、どうだったのだろう多分無駄に終わったに違いない。

僕の場合たまたま数学塾だったが、小学校、中学、高校でこんなことは起きているのかもしれない。だったらそんな所に行く必要はない。人間の尊厳を捨ててまで行かせてもらう場所なんてない。

学校には行きたくない

 

 

 

 

 

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